アメリカ先住民族のアートの模倣問題とそれに対するトライバル政府レベル、NGO、作家個人での対応に関する研究会開催のお知らせ
今日、アメリカ先住民が制作する各種アートはグローバル市場で売買されています。しかし一方で特定の民族集団に特徴的な制作技法、および特定作家の考案した図案が非アメリカ先住民によって模倣され、それらが「アメリカ先住民製」として販売されることも珍しくありません。本研究会では、まず文化人類学の立場から同問題に対して研究を続けている伊藤敦規氏(東京都立大学院生)がアメリカ先住民アートの模倣品問題の概況説明を行います。次に合衆国各地で模倣品問題に関する消費者教育活動を行っているTony Eriacho, Jr.氏(ニューメキシコ州:ズニ・トライブ)が、1990年に同問題について罰則規定を制定した合衆国連邦法「インディアン美術工芸法1990」を紹介し、現地NGO、およびズニ・トライバル政府としての立場から展望を述べます。そして来日中の4名のアリゾナ州ホピのジュエリー作家達に作家としての立場からジュエリー制作の社会的な意味や日本市場も含めたホピ・ジュエリーの模倣品問題に対する私見を述べていただきます。みなさま、奮ってご参加ください。立教大学アメリカ研究所主催研究会
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Comments
似たような問題はアイヌの方も指摘しておられましたね。良いデザインが出来てもあっという間にコピーされて東南アジアあたりで量産されたものが出回ると。
Posted by: かとう | Wednesday, October 17, 2007 10:45 PM
伝統工芸は、その地域に生きる人達の固有のものであって、その地域の人達の生きる糧であって、形だけでなく、精神も映し出されるものですよね。独特の技術で生活していく人達の糧を奪ってしまってもいけないし・・・。その技術を学ぶ人は伝統を受け継ぐ元来の場所へ、敬意をもって、彼らにとっての伝統とは何かを知った上で扱わなくてはいけないと、改めて思いました。
8日の研究会は、専門家の方の為の難しい内容のものでしょうか?素人でも分かりやすい講演でしたら聞いてみたいのですが、私は英語が分からないので、講演後に何か日本語の文書になる予定がありましたら、読んでみたいです。
Posted by: Rin | Wednesday, October 31, 2007 11:32 AM