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Thursday, September 06, 2007

カラスがなにかを話している

Crow Castanedaカラスの鳴く声を耳にしない日はほとんどない。ぼくはネイティブの人たちの世界に足を踏み入れて以来ずっとカラスの鳴く声に注意を払い続けている。理由はよくわからない。でも気がつくとカラスはそこにいる。カスタネダの本で「カスタネダ本人がカラスに変身する」という話を読んでからなのだろうか? 彼らはたいてい何人かでやって来るが、かといってひとりでいることもないわけではない。それに鳴き方だって只単調にカーカーと鳴いているのではない。カラスの鳴き方は全部違っている。あきらかにそれぞれには異なる意味がある。違っているのは鳴き声だけでなく、その物腰も風情も容貌も見事に異なる。ぼくは年寄りの風切り羽がすり切れたような老人のカラスに大きな声で話しかけられて警告を受けたことがある。彼らは意志を持ってそこにいるのだ。そしてなにごとかを伝えあっている。おそろしく用心深くて、群れでいるときには必ず見張りをやるものがいる。カラスはぼくにはクマと同じように、力のある動物のひとつとして見える。普通人はあまりカラスの鳴き声に注意を払ったりはしない。カラスの鳴き声に注意深く耳を傾けることがなければ、カラスの話していることも理解できない。ぼくたちは自分たちの文化の限界を超えて常にものごとが見えているわけではない。そのような文化的な限界には、善悪の道徳的な基準だけでなく、そうした基準にともなうひとまとまりのルールもふくまれている。地球という星における人間生活の歴史は、信仰や道徳の相違を原因とする闘争や戦争の歴史だと言っても過言ではない。これから平和と調和の新しい時代をつくりだすために欠かせないのは、われわれが限定された特定の文化的な限界を超越することができるかどうか、人間という形を持つスピリットある存在として分けあうものを心のなかに保てるかどうかにかかっている。カラスは、文化の限界を超越することを象徴する鳥だ。カラスたちに深く思いを馳せ、その声を聞いて学ぶことで、一次元的な思考や法則の限界を超えている自分に気がつかせてもらえるのだろう。

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Comments

はじめまして。南風さんのサイトで知ってきました。私は熊本県天草の出身で、幼い頃から 島々を見下ろす視点で育ちました。今でもリセットしたいとき島の山頂に登るのですが、山頂近くを旋回する鳶に、今回のカラスの話と同じような感覚を持ったこと、思い出させられました。感謝です

Posted by: こすもっちゃん | Thursday, September 06, 2007 at 12:40 PM

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