年齢を重ねるのも悪くない?
とあるパウワウの会場でのこと、インディアンのエルダーたち3人が額をつきあわせてなにやら話しあっていた。ひとりはポーニー族のじいさまで、もうひとりはネスパース族、残りのひとりは北部ユート族の老人だった。60歳になるポーニー族のじいさんがこう言っていた。
「60歳は最悪だな。とにかく小便が近くていかん。そのくせに、いざ小便をしようとすると、今度はなにも出てきやがらないときてる」
「なにいっとるんだい、そんなことは悩みにもならんな」70歳になるネスパースのじいさまが口を開いた。「いいか、70になるとな、腹の動きがピタと止まっちまって、下剤を飲んでも、植物繊維のたっぷり入ったものを食べても、便所に1日入って座り込んでいても、通じが悪くてウンともスーともなにも出てこないんだ!」
「おまえたちは甘いなあ」と北部ユテ族のじいさんがそれを受けて続けた。「最悪なのは80歳だ」
「なにかい、あんたも小便が出ないのかね?」
60のじいさんがたずねた。
「うんにゃ。毎朝6時にはちゃんと小便が出る。判で押したようにきっちりと小便は出る。小便に問題はない」
「ということはなんだな、お前さんの悩みも便通だな?」
「うんにゃ。便通は毎朝きまって6時半にある。そんなのも問題に入らん!」
これを聞いて60のじいさんがいらだちを隠せない様子でたずねた。
「毎朝6時に小便がきちんと出てくれて、6時半には大きい方もちゃんと出る。悪くないじゃないか。いったい80歳のどこがそんなに最悪なんだね?」
するとその80のじいさまが応えた。
「毎朝目を覚ますのがな、7時なんだよ」
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