いったいぼくたちのトーテム・フードはなにだろう?
北米大陸各地の土地に基づいた伝統的食べ物地図
地球のどこにでもそれぞれの土地に深く根を生やした伝統的な食べ物がある。そうした伝統的な食べ物のことを「トーテム・フード」と呼んだりする。ある意味ではその土地に独自の食べ物がその土地を規定しているのである。そうした食べ物は単に共同体の儀式や祭りや伝統的な祈りや歌や物語に登場する生活必需品であるだけでなく、その風土に暮らす人たちにとっては栄養的にも重要なものだといえるだろう。
この北アリゾナ大学の持続可能環境研究センターが作成した北米地図をよく読むと、北米大陸は「鮭の国」「ヘラジカの国」「メープルシロップの国」「焼ハマグリの国」「ワイルドライスの国」「バイソンの国」「ピンニョンナッツの国」「アワビの国」「チリペッパーの国」「コーンブレッドとバーベキューの国」「ワニの国」の10色に色分けされている。
仮にこうしたトーテム・フードの地図を日本列島でつくることができるなら、いくつぐらいの色にわかれるのだろう? 「鮭の国」「アワの国」「ヒエの国」「栗の国」「鹿の国」「いもの国」「アワビとサザエの国」「ライスの国」などいろいろ考えられる。もしライス一色に塗られている列島だったなら、それはおそらく持続可能な環境とはほど遠いかもしれない。
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