先週末の2日間を振り返って
7日8日と、南房総の山奥であたりを見下ろしながらたっている大きなくすの木の下で、蝶々たちや蛇たちやリスたちや虫たちや無数の鳥たち、花たちとともに泊まりがけの風をひらくワークショップがあり、遠くは愛媛や広島といった遠方から駆けつけてくれた人たちもふくむ30名ほどの聞く耳の準備ができた人たちの前でお話しをしてきた。7日の午後に風をひらき、その夜は深夜までさまざまな話をした。話したことはその場に居合わせた人だけの秘密となった。:-)
予報では天気は下り坂とのことで、途中一瞬雨がぱらついたが、一夜明けてみると嘘のように良い天気となっていて、樹齢800年ほどのくすの巨木が空に大きく両手を広げて——さながらインディアンの祈りの姿勢のごとくの体勢で——笑っておられた。昨日のあの吹き抜ける風が気持ちよい嘘のような天気が、今回の集まりへの偉大なる精霊からの答であることを誰もが確信したはすだ。
一転して関東平野の今日はまた空梅雨の空。朝から7日の日に地球をまるごと包んで行われた無数の小さな祈りの集会の報告を読み、大がかりなライブ・アースのコンサートの各地の様子を記録したビデオクリップをいくつか見た。
ぼくが見たのはアメリカの首府ワシントンDCのスミソニアン国立アメリカン・インディアン博物館の中庭で行われた「マザーアース」という先住民文化の側からのコンサートの中継だ。このコンサートは、おそらく、日本をふくむ地球のほかのどの地域で行われたライブアースのコンサートとも違っていたはずだ。なぜなら、コンサートと言うよりもそれは、先住民的な観点からの世界の見方を学び、それに耳を傾けるための、母なる地球に思いを馳せる新しい時代の夜明けを招聘する祈りに満ちたコンサートになっていたからだ。いつまで掲載されているかわからないが興味があればぜひ一部をご覧ください。会場で紹介されていた印象的な言葉のひとつを書きとめておく。イコロイ族・オノンダガ国、オレン・ライオンズからのメッセージで、それは
自然界を「資源」としてではなく、「たくさんの親戚たちに満ちあふれた世界」と見ることで、たくさんのよいことが起きるだろう
というものだ。くすの木の下でぼくたちが感じた不思議に満ちた世界もきっとそのたくさんの親戚であふれた世界だったのだろう。それにしても、あの聖老人のくすの木はただものではありませんでした。
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