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Saturday, June 30, 2007

母なる地球は怒っておられる

newsアメリカ合衆国の東部、いわゆるニューイングランドの奥、ニューハンプシャー州にムーシラウクという標高1500メートルほどの山がある。アパラチアン山脈の一部、ホワイト・マウンテンズの外れにある山だ。マウント・ムーシラウクはその山の麓にある町の名前でもある。町はホワイト・マウンテンズを源流とするベイカー川の流れに沿ってつくられている。

そのムーシラウク町で先ごろネイティブ・アメリカンの6つの部族から代表が集まって「母なる地球を讃える儀式」が行われた。儀式の場で、最初に求められて話をすることになったのがモホーク・インディアンの出身で「話す鷹」ことトーキング・ホーク氏。彼は生活排水が混ざった茶色く濁った川の水を指し示しながら、人間が原因で引き起こされつつある地球規模の変化について次のように語った。

「母なる地球は今や反撃に転じている。世界の4つの方向からにとどまらず、その反撃はわれわれの足下の大地の奥深くからもたらされている。科学者は地球温暖化だと言う。われわれは、それを『母なる地球がお怒りになられている』と表現する」

Burning Earth今年の5月には国連で「先住民の視点から見た気象異変会議」が開催され、数名のアメリカ・インディアンの代表が話をした。また同じ5月、アラスカや北部カナダから、先住民の代表がワシントンを訪れて、年を追うごとに氷の融ける具合が早まっていることを警告している。カリフォルニア、ミネソタ、ニューメキシコやその他のいくつもの州で、インディアンのさまざまな部族が、自分たちの運営するカシノの利益の一部を代替エネルギーやバイオマス燃料発電所などのエネルギー再生計画に投入しはじめた。

アメリカインディアンは、ぼくが知るかぎり今から30年以上もまえに、そして研究者に言わせれば、100年以上も前から、地球上に今起こっているようなことが起こると言い続けてきた人たちだ。竜巻がより大きくなり、暴風雨が吹き荒れ、洪水が頻発し、極端な干ばつが訪れるようになると。ホピの予言もまた、人間のバランスを失ったふるまいによって地球の気候に大きな変化が訪れることを予見していた。われわれは、地球をふくむあらゆる命との関係の持ち方を修復しなくてはならないときに立ち至っているのかもしれない。

いまだに「地球温暖化などはない」と主張する人たちもいる。科学者たちが手遅れにならないうちに警告を発するはずだとのんきに構えている人たちも多い。地球が生きている女性であり、その母親である地球が今われわれの行いにたいして腹を立てているという視点を、ぼくたちは回復すべきときにきているのだろう。

今回の「母なる地球を讃える儀式」には、パッサマクォディ、モホーク、ブラックフット、ミックマック、ラコタ、アベナキの諸部族から代表が参加した。つい最近アメリカの中西部で起こった大洪水で被害を受けた人たちのためにラコタのサンダーブル氏は祈りを捧げ、冒頭のトーキング・ホーク氏は来たるべき自然災害によって被害をこうむる人たちのために祈りを捧げてから、次のように話をしめくくった。

「母なる地球が自らを浄化するなかで命を落とすであろう世界各地の人たちのことを考えなくてはなりません。その人たちのスピリットのことを」

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