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Friday, June 29, 2007

イラクの沙漠のインディアンたち

ここはイラクの最前線の沙漠。インディアンの3人の突撃隊員を前にして上官がきりだした。「お前らインディアンたちは命を落とさないための伝統的な装備を、国からもってきているようだな?」

「イエス、サー、わたくしはサボテンを一個まるごともってきております」と自慢げにこたえたのは、アメリカ南西部の沙漠で生き延びるピマ族出身の兵士だった。彼は続けた。「絶えられないぐらい暑くなったときには、この先端を切り落として中の水を飲むのであります」

それを聞いて上官は感心したような顔つきになった。すると、出し抜かれてたまるかという風情でニューメキシコのプエブロ出身の兵士が言った。「サー、わたくしは神聖なトウモロコシの花粉をもってきております。絶えられないぐらい暑くなったときには、これで祈るのであります。すると雨が降ります」

上官はプエブロ出身の兵士の言葉にいっそう感心した様子だった。すると自分だって出し抜かれてたまるかという面持ちで、平原インディアンのパウニー族出身の兵士が言った。「サー、わたくしは、1959年型シヴォレー・インパラから取り外した車のドアをもってきました」

「それでなにをするというのか?」と上官がたずねた。

するとパウニーの兵士が胸をはってこたえた。「ハッ、絶えられないぐらい暑くなったときには、わたしはこうやって車の窓をおろすのであります」

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