今日はジェロニモの誕生日なんだよ
Geronimo
わたしは、風が自由に吹き渡り、太陽の光を遮るものなどなにひとつない草原で生まれた。囲いなどというものは、どこにも存在しなかった。ジェロニモ
1829年6月16日に現在はアリゾナ州になっている、コロラド川支流のチリカウア・アパッチ一族ベドンコヘ・バンドの土地で生まれた。おそらく最も有名なネイティブ・アメリカンの一人。にもかかわらず本名は意外に知られていない。彼の本名は「ゴヤスレイ(Goyathlay)」といい、アパッチの言葉で「あくびをするもの」だという。偉大なチーフであると同時にメディスンマンでもあり、その不思議な力は語り伝えられている。未来を予見する能力があり、足跡を残さずに歩き、身を守るために日の出を遅らせたとされる。37人の戦士たちを従えて、アメリカ軍を相手のレジスタンスを25年以上続けた。自由なアパッチの最後の一人。アメリカ政府の役人は彼を「最悪のインディアン」と呼んだ。投降して捕虜になって以後一度も故郷に帰ることは許されずに、オクラホマ州のアパッチの捕虜収容施設で1909年2月17日に永眠した。
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Comments
誕生日おめでとう、ジェロニモ :D
Posted by: ActAngel | Saturday, June 16, 2007 10:49 AM
ジェロニモの誕生日の翌日の昨日(6月17日)にAP電が「ジェロニモの曾孫が遺骨の返還を要求」というサンタフェ発の記事を流している。ことはエール大学の秘密結社であるスカル・アンド・ボーンズのメンバーが、ほぼ1世紀前にオクラホマ州にあったアメリカ陸軍前哨基地に併設されていた戦争捕虜の墓からジェロニモの遺骨を盗み出したという報道が、昨年の5月になされたことによるもの(関連記事)。スカル・アンド・ボーンズはエール大学の学生によって運営され続けているエリートだけの秘密のクラブ組織で、現大統領のジョージ・ブッシュも、彼の父親も、祖父のプレスコット・ブッシュもこの結社のメンバーだった。ジェロニモの頭蓋骨と骨は、首謀者ではなかったもののプレスコット・ブッシュらによって陸軍の墓から——おそらくは肝試しか、いたずら半分に——盗み出されて、今はスカル・アンド・ボーンズのクラブ本部の目印となっている石の墓のなかに収められているのだという。
ジェロニモの曾孫のハーリン・ジエロニモ、59歳は、ニューメキシコ州メスカレロの自宅で昨日「スカル・アンド・ボーンズがオクラホマの墓地から盗み出したとされる遺骨が、噂どおり自分の曾祖父のものかどうかを確かめたい」と記者に語った。そしてもしそれがほんとうに自分の曾祖父のものであると確認されたなら、その曾祖父の遺骨を生まれ故郷であるニューメキシコ南部のギラ自然保護区に埋葬したいとも。
昨年ハーリンはホワイトハウスに真偽のほどを確かめる手紙を送ったが、手紙は無視されたままだという。ハーリン・ジェロニモは次のように語った。
「曾祖父は戦争捕虜として死にました。遺骨が生まれ故郷に帰っていないのですから、彼はいまだに戦争捕虜のままです。正しい儀式にのっとった葬式をしてあげなくてはなりません」
【関連記事】Native Heart: ジェロニモの骨を墓から盗んだのは爺ブッシュたち!?
http://native.way-nifty.com/native_heart/2006/05/post_c234.html
Posted by: Kitayama "Smiling Cloud" Kohei | Monday, June 18, 2007 11:34 AM