ブラジルのアマゾンでインディアンの部族が発見された
アマゾン奥地のジャングルに守られて外界とほとんど接触を持つことがなかったインディアンの小さな部族が先週発見されたとブラジルのリオデジャネイロからAP電が昨日伝えた。全員で87名ほどの集団の部族で、メティクティア一族(Metyktire tribe)と名乗る、近くに川の流れのないリオデジャネイロの北西1200マイルの密林で生き延びてきた人たちだという。この小部族はすでに居留地を与えられているカヤポ族(Kayapo tribe)の下位集団にあたるらしいが、これまでまったく外界と接触を持たないできた。
おそらく1950年代のインディアン調査団の手を逃れて奥地に逃げ込んだ集団と推定されている。サバイバル・インターナショナルという非政府組織(NGO)の推定では外界と接触のない先住民の集団はまだ100以上もあるらしい。ブラジルにはおよそ70万人のインディアンがアマゾン川流域で暮らしていて、そのうち居留地では40万人が自分たち独自の伝統文化と言語と生活様式を保っているという。
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Comments
この「発見」が新たな「滅亡」を生まなければいいのですが…。
Posted by: ハマンダ | Sunday, June 03, 2007 08:23 AM
ハマンダさん、まったくそうだよね。向こうから出てこざるを得ないように文明の側が追い込んでいっているようなもので。前の世界を今の世界がのみこもうとしている。今の世界は前の世界をのみこむことで破滅に向かう道をひた走っているということに気がつく必要があると、個人的にぼくは思うのだが。
Posted by: Kitayama "Smiling Cloud" Kohei | Sunday, June 03, 2007 10:58 AM
発見というのは、道ができるということで、その道は当然行ったり来たりするもので、さまざまな病気や法律や宗教や教育が文明の名のもとに入り、それまであった自由な生き方が全部奪われていくことを意味するのだろうね。
Posted by: Kitayama "Smiling Cloud" Kohei | Tuesday, June 05, 2007 09:48 PM
未熟者ながら勉強していくうち、「発見」や「文明」という言葉が、いかに「未開」や「野蛮」という存在を前提としているかということに気づきました。課題や論文で(批判するとき以外)そのような用語を避けて書くようにしているのですが、英語でも日本語でもなかなか難しい。つまり、それだけ私の世界観の中にそのような言葉と考えが染み込んでいるのでは、と自問してしまいます。
笑雲さんの言うとおり、発見された人々や文化はこれから文明や自由貿易の名の下、様々なものに曝け出されてしまうでしょうね。しかし「文明開化」こそが、資源をちゃんと管理使用できないMaladaptation(不適応)なんですよね。ダーウィンが生きていたら、俺は進化なんて言葉は使っていない、俺が主張したのは適応と変化だけだ、というやろうなんておもいます。
Posted by: ハマンダ | Thursday, June 07, 2007 05:43 AM