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Sunday, May 13, 2007

石の人の話すことに耳を傾けてごらん

このまわりにある石のひとつひとつ、そのすべてが独自の言葉を持っている。大地にだって、大地の歌があるのだ。
ウォーレス・ブラック・エルク ラコタ

木の一本一本、植物という植物、虫という虫、そうしたものがことごとく話をするということを信じるためには、頭が開いていなくてはならない。頭を開くには、ひとりで自然の中に入り、静かに座ってみる。しばらくして落ち着いてきたら、あたりに転がっている石のどれかをひとつ手にとって、自分の考えていることに耳を傾けてみる。しばらくしたら、その石をもとのところに戻して、別の石を拾いあげてみよう。すると、自分の考えていることも変化することに気がつく。そうやって変化していく自分のなかの声、その声はネイティブの人たちに言わせれば「石の人(ストーン・ピープル)」の声である。声の主には知恵が備わっている。石の人はどれもみなことごとく異なる知恵を持つ。「石のひとつひとつが独自の声を持っている」とウォーレス・ブラック・エルクが言っているのは、そのことである。石の人たちはそれぞれに異なる知恵をわれわれに分けてくださる。石の人のほとんどがみなとてつもない老人であり、賢さもただならないことを、地球とつながって生きる人たちは例外なくよく知っている。

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Comments

長野のお寺にある樹齢700年だかの
古い桜の前に立ってみたとき
とても静かだったのが不思議でした。
でもしばらくそこにいると
そうだったのか、たいへんだったな、と
話を逆に聴いてもらった気がして
とても癒されて解放された気持ちがしたのを覚えています。
古木は話を聴いてくれることもあるのでしょうか。

Posted by: 白いうさぎ | Sunday, May 13, 2007 02:31 PM

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