ひとりぼっちであること ひとりきりになること
すべての人は、その人生で、すすんでひとりになる期間を持つ必要があるというのが、地球に生きるネイティブ・ピープルの教えである。すすんでひとりになることでのみ、スピリットは育つものなのだ。例をあげるなら、偉大な覚者といわれる人たちはみなその期間を持っている。ヨセフの息子であるジーザスも、モーゼも、シッダールタも、みなその人生においてひとりになる期間を過ごした。ネイティブ・アメリカンの世界では、伝統的に子供のころからひとりになることでヴィジョンを見ることを教え込む。ひとりになることはバランスを回復させるメディスンである。
もし自分はひとりぼっちであると感じたら、そのひとりぼっち感の向かう先を、すすんでひとりになることにかえて、意識的にある時間をひとりきりで過ごしてみる。ひとりでいる時間を、自分の内側をのぞいてみたり、外側を観察してみたりすることにあててみることで、ひとりでいる時間を建設的に使うことができる。
複雑すぎる人生においては、精神的なバランスを回復させるために、われわれはあらゆるものとのつながりから自分を切り離す必要があるのだろう。ありとあらゆるもののつながりから自分を切り離してみると、自分の内奥の深いところで自分はけしてひとりではないということがわかってくる。なぜなら自分のなかの深いところに、自分を創られた存在が、どんなときにでも、おられることに気がつかされるからだ。その自分を創られたものこそが、あらゆる知恵の源となるものであり、人間はひとりでいてもひとりぼっちではありえないということを教えてくれる。しかし、この知恵を見つけるためには、人は、ひとりきりになってみなくてはならない。
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Comments
こんにちは。
はじめまして。「裸のヤコブ」というブログを書いている北海道のIyahkieと申します。先日「自然のレッスン」という本を買わせていただき、感激して自分のブログで紹介してしまいました。私の稚拙な文章の中、引用もさせてもらったりしましたので問題があればお知らせください。
突然のコメント、突然の引用…不躾で申し訳ありませんでした。
これからも何度も来させていただきます。
では。
ONE LOVE/Iyahkie
Posted by: Iyahkie | Thursday, May 10, 2007 01:57 PM
今ジャンピングマウスを熟読中です。
この本が私の手の中にたどり着くまでの経緯は長くなるので省略しますが、この本との出合いや、今まさにこのブログの今日更新されていたこの言葉に出会ったことは本当に恐ろしいほどの必然を感じずにはいられません。私みたいな弱い人間が強靭な魂を持つネイティブの方々の言葉に触れてどこまで成長していけるかわかりませんが、もう進むしかないみたいです。なんだか泣きそうです。
Posted by: PATTY | Friday, May 11, 2007 12:13 AM
北山 様
勇気が湧いてきます。
ありがとうございます。
Posted by: 白いうさぎ | Sunday, May 13, 2007 02:26 PM