新しい子どもたちがあらわれるというインディアンに伝えられた予言
ネイティブ・アメリカンのさまざまな部族が予言的なお話しを伝えている。虹の戦士の物語もそのひとつだし、ホピの予言もまた今世界でなにが起きているのかを見るために、そのなかで大きな位置を占めている。別に改まって「予言」などといわなくても、大勢のメディスンマンやメディスンウーマン、賢者、長老といわれる人たちが、ここ半世紀、これからどうなるのかについて語ってきた。ぼくは個人的な興味からそうした話に長いこと耳を傾けてきた。ぼくが会って教えを乞うたローリング・サンダーも、そうした予言的な話をいくつも語り残している。
当ブログのなかで読者の多いものも、アクセス解析を調べると、そうした予言を今に伝える話についての記述だったりする(ネイティブ・アメリカンに残る言い伝え)。もちろんいわゆる予言といわれるものには、ただ単に人類の破滅や地球の終わりを伝える黙示録的なものもいくつかあるけれど、ネイティブの人たちのそうした教えは普通は期限を区切ったりしていないのが普通である。唯一の例外はマヤの人たちの暦が2012年で終わっているということで、これは暦であるから当然その先には次のサイクルが待っているということでもあるのだろう。もちろん、地球規模の大きな変化を伝える予言はさまざまにあるし、ホピの予言が伝えたように、人間の愚かなふるまいによって偉大な浄化の時がすでにはじまっていると見る伝統派のエルダーもいるわけだが、しかしそうした一見破滅への道を突き進んでいて絶望的に見えてはいるものの、しかし結末は人間のあり方の変化によってわれわれの未来を変えうるという希望への確信が、すべてのネイティブの人たちの予言的な物語の柱になっている。
そうした予言的な話の核心にあるものを話しておくと、それは新しい子どもたち、新しい世代の登場である。ラコタのメディスンマンだったジョン・ファイアー・レイム・ディアーも、チェロキーのメディスンマンだった。ジョン・ポープ・ローリング・サンダーもともに「電気を止める世代」「電気のなくなった世界で新しい生き方を実践してみせる新しい戦士たち」の登場を予言していた。ネイティブ・アメリカンの予言的なお話しの主人公になるのは、虹の戦士の物語がそうであるように、「両親よりも賢い子どもたち」の出現なのだ。ぼくたちはこれからそうした子どもたちが多くあらわれるのを目撃するのかもしれないし、ぼくはその世代に期待していたりする。
なぜぼくがここでそんなことをここで書いているのかというと、今では生きている伝説ともなっている「新しい世代の子どもの代表」とされて日本でも少しは名の知れたセヴァン・カリス=スズキさんが、十数年前の12歳の時(1992年)にブラジルのリオデジャネイロで開かれた地球サミットに子どもの環境活動家として自分たちのお金で出かけていっておこなったスピーチが YouTUBE で公開されているのを確認したからだ。現在はすでにもう大人になっている彼女の子ども時代の伝説的なスピーチは、そのいくつかが日本語訳にもなって公開されているので、ぜひ読まれると良いと思う。そして新しい子どもたちの出現を自分の目と耳とハートで確認したい方は、このビデオをご覧になるべきである。
Severn Cullis-Suzuki|英語な1日-今日学んだ英語&今日の出来事 in Japanese & English-
スピーチそのものの翻訳(by 佐藤万理、辻信一)
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Comments
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Posted by: pool becomes downright | Friday, August 08, 2014 08:56 AM