スピリチュアリティーを売るということ
「あのひとたちはいきなりやってきてわたしたちから土地を奪い、水をとりあげた。それから魚を奪い、獲物たちを奪い去った。そして今、連中は同じようにしてわたしたちの宗教をほしがっている。あるとき気がついたら、自分はメディスン・ピーブルであると口走るあさはかなバカたちがぞろぞろではじめた。その連中ときたら、スウェット・ロッジの儀式を50ドルであんたらに売るというじゃないの。そんなことは間違っているだけでなく、おぞましくもある。インディアンというのは、たとえいくら値段をつけられたとはいえ、自分の精神性を誰かさんに売り渡したりはしないものよ。スピリチュアリティーを売り渡すことは、これまで連続してインディアンの大地から奪い取っていった一連の行為の延長にあるものだし、いくつかの点で、そうしたもののうちの最悪のことでもあるの。」ジャネット・マッククラウド、テュラリップ、グランドマザー
ジャネット・マッククラウド(1934−2003)テュラリップ一族出身
「話す女("Yet-Si-Blue")」というインディアン・ネームを持ち、60年代のアメリカ・インディアンの生き残り闘争、70年代にネイティブ・アメリカンの権利回復とルネッサンスの先頭に立った女性活動家のひとり。チーフ・シアトルの曾孫でもある。生涯に8人の子どもを育てた。写真は68年に撮影されたもの。印象深い言葉としては他にも
「わたしたちの息は、他のいのちあるものみなと分けあうようにと母親から与えられた贈り物なの。だから誰かがこの地球で息を引き取ると、残されたわたしたちのすべてに影響が出る。なぜなら、わたしたちはみなつながっているのだから」
というものもある。 [ Janet McCloud, 1934-2003 ]
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