古屋和子さん「虹の戦士」ストーリーテリングのお知らせ
昔われわれは平原の中で
誰もが みんな 自由だった。
緑 青 赤 黄色
色々な色のあふれる大平原のように
われわれは みんな 自由だった。
われわれは走り 追いかけ 狩りをした。
あなたがたは われわれに 優しかった。
あなたがたは われわれに
食べるものと 着るものと
そして住むところとを 与えてくださった。
しかし 今 われわれは みんな 年老いた。
そして 縛りつけられて しまっている。
だがわれわれの心までは 縛られてはいないのだ。
われわれは 昔の日々を 思い起こすことができる。
そして互いにこう言うこともできる。
「あの昔はほんとうに良かった」と。老婆は柵のなかに飼われているバッファローたちにむかってそんな歌を聞かせていた。そしてぽつりとこう言うのだった。
「お前たちにはこの歌のほんとうの意味がわからないかもしれない。昔のことを歌ったところで、それがどんなものだったのか、お前たちにはわかりようもないだろう。お前たちはただの家畜だ。だから覚えてもいまい。お前たちは塀の中で生まれたのだ。私の孫たちと同じように」
『虹の戦士』の冒頭部分 太田出版刊 北山耕平翻訳より
古屋和子さんによる「虹の戦士」ストーリーテリングのお知らせ
北米先住民の伝説「虹の戦士」
6月4日(月曜日)午後4時50分から
場所:法政大学 市ヶ谷キャンパス
55年館 7階 574教室
東京都千代田区富士見2−17−1 地図
無料
問合・090—4399—5376(古川)
6月24日(日曜日)午前10時30分から
場所:豊島区 雑司ヶ谷教会・幼稚園
豊島区雑司が谷1−25−1 地図
無料
問合・03—3987—3537(雑司ヶ谷教会)
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