コロンブスがきたときにはじまった戦争はまだ続いている
3月下旬にテキサス州ヒューストン市のミカエル・ベリー[Michael Berry]市会議員(写真)がラジオ番組(KPRC--TALKRADIO 950AM)のなかで語った言葉が波紋を広げている。市会議員を三期連続でつとめ、最近は「ヒューストンで最も優れたラジオ・ホスト」にも選ばれた「正直者の」彼は、このように話したのだった。
「これ以上アメリカ・インディアンに謝罪するために、これまでのように時間とエネルギーを費やすべきではない。われわれは連中に、カジノだって与えてやったし、特別な狩猟漁猟のライセンスも与えた。特別な奨学金も与えている。いったいなぜなんだ。理由がわからない」
「なるほどわれわれは連中を征服した。いいですか、そいつはもう歴史なんだ」
「アメリカ・インディアンに生活保護を与えることに有権者は反対すべきでしょう。なぜなら、連中は200年前に戦いで敗退した。ありのままを見ようじゃないですか。連中はわれわれと戦争をして負けたものたちなのだ」
Source : CENSORED: Racism: Houston Mayor Pro Tem Insults American Indians
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Comments
侵略者の本音を如実に表したとても「正直」なスピーチですね。弓の島の上に敷かれた絨毯にも同じ言葉が書かれていて、耳にタコができるほど聞いている気がするなぁ。
数千年前から綿々と広がっているこの絨毯の上だけを見ていたら「歴史」がそんな風に見えるのも当たり前だけど、その気になって見れば絨毯はあちこち破れ綻びていて、少々日当たりはわるくなったけど大地にはちゃんと草々が伸びている。自分を支えられなくなった絨毯がほつれれば、やがて地に吸収されて、また太陽をたっぷり吸えるだろうね。
Posted by: 山竒 | Wednesday, April 11, 2007 10:40 PM