あなたもトーキョー・ドリームを求めるひとりですか?
ネイティブ・アメリカンの指導者であり、活動家であり、教育者のデニス・バンクスが、齢70歳にしてこのたび3月22日付のアメリカの経済専門誌「フォーブス(Forbes)」でアメリカン・ドリームについてのインタヴューを受け、そのなかでつぎのように語っている。
「アメリカン・ドリームというのはとにかくとらえどころがない。これまでわたしは旅をしてきた。日本にも行ってきた。あそこでも人々はアメリカン・ドリームを追いかけている。あそこの人たちはそれを「トーキョー・ドリーム」と呼んでいるが、指し示しているものは同じものだ。欲しいものは大きな車と、その車が二台は入るガレージ。だが、多くのリザベーションでは、そんなものがドリームになることは絶対にない。われわれは、自分たち独自のドリームを持たなくてはならないのだ。ホワイト・アメリカン・ドリームのなかで成功の梯子をのぼることについて心配などする必要はない。もし、そんなものを求めたなら、単なる個人的な人種差別によってではなく、その向こう側の圧倒的な富の力によって、われわれは不当に扱われ、打ちのめされるだろう、われわれがどこまでもそのドリームを探し求めはじめ、自分たちの子どもたちにそれを追いかけるように話したりすれば。われわれが追いかけるべき夢は、われわれの祖先たちの、われわれが遺産として受け継いだ文化的な夢でなくてはならない。」
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Comments
僕は去年の9月の北山さんのお話や、
1月のホクレア号イベントの時の
お話を聞いて、ようやくこのデニス・
バンクスさんの言っていることが、
少し理解できかけているように
感じています。
直線的に流れる時を生きるのをやめ、
環になって流れる時を生きる方法を
模索しているところです。
Posted by: 永峰秀司 | Saturday, March 24, 2007 12:06 AM