ベア・ネーション(クマたちの国)
「生態系保存にクマ駆除抑制を」というニュースをNHKが伝えている。要旨は「平成18年度は過去最多の4300頭余りのクマが駆除されたため個体数の減少によって生態系が壊れるおそれが指摘されたため環境省は、人への直接的な被害が懸念される市街地を除いて必要のない駆除は避けるよう全国の自治体に求めることにした」というもの。
環境省はさっそく暫定版の「クマ類出没対応マニュアル」をウェブサイトで公開している。このマニュアルは、日本列島の自然が好きな人にとってはきわめて興味深い読み物になっている。ぜひ一度読まれるといいと思う。
クマ類の出没等の対応のために −クマ類出没対応マニュアル(暫定版) 環境省
ここに掲載するのはそこでみつけた「自然環境保全基礎調査・哺乳類分布調査」の日本列島図。よくわからないかもしれないが、要はこれ、クマたちの生存分布を示した図であるらしい。これを眺めているといろいろなことがわかってくる。
つまるところこれは「日本列島の上にあるクマの国(ベア・ネーション)」のありさまなのだ! クマの国は、日本列島に倭人がやってくる以前から存在し続けるベア・ピープルの国である。ネイティブ・マインドを持つ人なら彼らこそが自然と大地の守護者であることをよく知っているはずだ。
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