カナディアン・イヌイットの指導者がノーベル賞候補に指名
「これまで11年間、イヌイットがおかれている窮状をなんとか世界に理解してもらおうと努めてきました。(今回のノミネーションによって)地球の極地(てっぺん)で氷が融けるのを見つめながら暮らす人たちのことが、より良く、そして広く世界に認識されることになるでしょう」——シエィラ・ワット‐クロウティアー、カナディアン・イヌイット
カナダ北部のヌナブト準州に暮らすイヌイットの女性環境活動家が、地球の温暖化を広く世界に知らしめたとしてアル・ゴアもとアメリカ副大統領と一緒にノーベル賞の候補に指名された。シエィラ・ワット‐クロウティアーさん(53・写真)で地球規模の天候異変がイヌイットに与える影響について長年発言し続けてきた人物。彼女の草の根的な活動が評価されたもの。ワットさんは昨年の夏までカナダ、アラスカ、グリーンランド、ロシアに暮らす15万5000人のイヌイットを束ねるイヌイット周極会議議長の職を勤めていた。現在はその職を辞して『寒いままでいる権利』という本の構想を練っている。AP電が伝えたもの。
source : Inuit leader nominated for Nobel
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