ベスト・ネイティブ・アメリカン・ミュージック・アルバムは
第49回グラミー賞が11日ロサンゼルスで発表されて、カントリーの人気女性トリオ、ディクシー・チックスが最優秀レコード賞、最優秀アルバム賞など主要3部門を含む計5部門を制覇したことはいろいろなニューで伝えられた。それはそれでとてもめでたいことで、ディクシー・チックスのファンの端くれでもあるぼくとしてはうれしい。カントリーは女性の声がいいよね。
そして「ブルース・レゲエ・ワールドミュージック」のなかの「ベスト・ネイティブ・アメリカン・ミュージック・アルバム」の受賞作については、Native Heart ぐらいしか日本で報道しないだろうから、きちんと書いておく。
まずノミーネート作品は以下の5作品。
"Voice Of The Drum," Black Eagle
"Heart Of The Wind," Robert Tree Cody & Will Clipman
"American Indian Story," Jana
"Long Winter Nights," Northern Cree & Friends
"Dance With The Wind," Mary Youngblood
ぼくがおすすめのジャナ・ムッショーニも「アメリカン・インディアン・ストーリー」で候補作にあがっていたけど、受賞したのは、「メアリー・ヤングブラッド」の「ダンス・イン・ザ・ウインド」だった。北カリフォルニア在住のメアリー・ヤングブラッド(写真)は、アラスカのチュガク・アリュートとフロリダのセミノールの混血だがアメリカン・インディアンとしてはフルブラッドで、ストーリーテリングも上手で、ミュージシャンとして25年近い経歴を持ち、過去に何度かベスト女性フルート奏者として「ナミー(ネイティブ・アメリカン・ミュージック・アワード)」を受賞しているし、グラミー賞も2000年に一度受賞したことがある実力も経験も充分にあわせもつフルート奏者。彼女の属するシルバー・ウエイブ・レコードの彼女のサイトではサンプルとしてその調べのいくつかを体験できるし、直接ここからだと彼女のストーリーテリングもその一部を聴くこともできる。また shop NATIVE HEART の Native American Music のコーナーには今回の受賞作もあわせて、ノミネート作品の全部を収めてあるので、ご活用ください。
2007 Grammy Awards Blues, Folk, Reggae and World Music
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