ネガティブなステレオタイプを音楽で打ち壊す
グラミー賞のベスト・ネイティブ・アメリカン・ミュージックにノミネートされたジャナ・ムッショーニについてはお気に入りとしてこれまでも紹介してきたが、『REZBIZ』という刊行されて一年になるネイティブ・アメリカンのための月刊誌(オンライン版もある)の2月号に、彼女の長いインタヴューが掲載されている。26歳、独身、あこがれの人はバフィー・セント・メリー、イタリアン・フーズが好きで、ディーン・クーンツの小説とテレビドラマの「ロスト」が好き、会ってみたい伝説の人はアパッチのチーフだったジェロニモと、南北戦争の時にランビー一族と共に権力に抵抗した伝説のアウトローのヘンリー・ベリー・ロウリーといった具合。ランビーという部族で生まれ、おしとやかに育ち、勉強が好きでコンピュータオタクでもあり、大学で心理学を学んだという彼女の素顔がはっきりしたという意味でも貴重なインタヴューだった(すくなくてもぼくにとっては :-)。
「究極の目的地はどこか?」との問いにたいしてジャナは答えている。
「世界中の人にわたしの音楽を聴いてもらうことと、自分の音楽を通じてネイティブ・ピープルについてのポジティブなイメージを創造することで、ネイティブにたいするネガティブなステレオタイプを打ち壊すこと」
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