不都合な真実とコンドーム
ワシントン州のある地区の高校がアル・ゴア元副大統領の渾身の作の「不都合な真実」という映画を生徒に見せる計画を立てたところ、聖書に基づく天地創造説を教えることを支持し性教育に反対する父兄のグループから地元の教育委員会に計画の撤回を求める意見が提出されたことで、映画鑑賞が延期されるなど、すこし都合が悪いことになってしまった。
怒りをあらわにした父兄のひとりは「学校にコンドームがふさわしくないのと同じ理由で、アル・ゴアなんていらない。アル・ゴアは学校の教師ではない」と述べている。この父兄は「地球は現在誕生から14000年」という説を信じており、「映画で示される情報は真実からほど遠いゆがんだものである・・・聖書には最後の時はすべてが火に焼かれると書かれてあるのに、映画にはこの視点が欠けている」と主張している。
教育委員会によって鑑賞会が延期されてしまったことに映画の副プロデューサーのひとりであるローリー・デイビッドは腹立たしそうに「この映画には非科学的なものはなにもない。地球温暖化は今ここにもうすでにあることは純然たる真実なのです」と述べた。
いったい生徒たちは「延期された理由」に、なにを感じたのだろうか? 日本でもあと一週間ほどするとこの映画が公開されるし、アル・ゴア元副大統領も近く来日する。なにしろ世界一のコンドームをつくる国だから、アル・ゴアの映画も多いに受け入れられてほしいものであります。^^;
source: Federal Way schools restrict Gore film (Seattle Post-Intelligencer,Thursday, January 11, 2007)
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