なにかが起きているのだけれど、それがなにだかわからない、そうじゃありませんかね、ミスター・ジョーンズ?
昨日見たCNNのニュースではニューヨークの市中を半袖で闊歩するビジネスマンが写しだされていた。北ミネソタの友人のメールでは、いつもの冬の、あの木が凍ってはじける音が今年は聞こえないという。「まるで見知らぬ土地にトランスポートされてしまったよう」と書かれていた。
南極や北極、その他氷河のあるところで今急速に氷河が融けはじめている。氷が融けて、地表の白いところが黒くなり、黒くなったところは太陽の熱を蓄えるから、地球に吸収される熱が増えていく。するとますます温度が上がり、さらにさらに氷が勢いよく融けるという、止めどもない連鎖が続いている。まるで地球が自ら自殺でもしようとしているように感じることがある。
日本列島も暖冬だ。雪の積もってあたりまえのところに雪が積もっていない。金沢の友人は「自然が不自然」と書いたメールをくれた。みんなはあまり現実に目をむけようとしていないのだけれど、誰かに改めて言われるまでもなく、なにかおかしなことが起こっているわけで、その起こっているおかしなことを知るのが実に怖い気もするのだか、こうした天候の異変は当然ながらいずれそこで生きるさまざまないのちのサイクル(動物にも植物にも)に影響を与えることになる。いのちの輪の、すべてのいのちあるものが形作ってきた調和のとれた魔法の力の輪のいろいろなところが、ここへきてとうとう——人間の愚かなふるまいのために——臨界に達しようとしているのだろうか?
わたしたちが暮らしているこの世界、わたしたちが子供たちに預けようとしているこの世界。ぼくはこの事実を最初に伝える人間でもないし、最後に伝える人間でもないけれど、この問題については誰かが発言し、行動に変化を与え続けていかなくてはならないと考えている。これは政治が解決すべき問題なのではなく、我々が7世代先の世代に負っている責任以外のなにものでもないのだから。
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Comments
NYは土曜日に72度(摂氏22度)を記録しましたがまた冬に戻って近々夜に氷点下を記録するだろうと天気予報でやっていました。
それにしても、いつもの凍てつくような寒さは感じません。
「自然は不自然」本当にそうですね。
Posted by: 川上春奈(YUMI) | Thursday, January 11, 2007 05:07 AM
多くの人々の意識が「愛・感謝・調和」の意識を持ち続けるとき、
見えない何者かが協力しに現れるかも知れません。
ふと、そんなメッセージを受け取りました。
Posted by: M, | Thursday, January 11, 2007 05:45 AM