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Tuesday, December 19, 2006

チーフ・プレンティ・クーズの嘆き

plentycoupsチーフ・プレンティ・クーズ[ Chief Plenty Coups アリーク・チェア・アホーシ(1848 – 1932)写真]は、クロウ一族のチーフで洞察力に優れた指導者だった人物。以下はプレンティ・クーズの、生きて自分の文化が終わるさまを目撃するという信じがたい体験を語った、胸が張り裂けるような言葉。そのひとつひとつにただ嘆息。

われわれが立っている大地は聖なるものだ。われらの先祖たちの血と肉が土となっている。この平原に、ワシントンにいる偉大な白人の父は、インディアンを滅ぼすために、長い刀とライフルで武装した兵隊たちを送ってきた。兵隊たちの多くは、あそこの丘で眠る。われわれがパハスカと呼ぶ、髪の長い白人のチーフ(カスター将軍)が、勇ましく戦って倒れたあの丘に。

太陽があといくつか通り過ぎたとき、われわれの姿はもうここにはないだろう。われわれの肉も骨も、この大平原の土に混ざりあう。わたしはヴィジョンのなかで見た。一族の会議の炎が最期に一瞬燃えあがって消えるところを。あとに残された灰は白く冷たい。組みあわさったロッジの柱の先端から巻き上がる白い煙をもはや見ることはない。女たちが食事の準備をしながら口ずさむ歌を聞くこともないだろう。

アンティロープは姿を消した。バッファローたちがいつも転がりあっていた窪地はもぬけの殻だ。耳を澄まして聞こえてくるのはコヨーテのもの悲しい鳴き声だけ。白人のメディスンはわれわれのものよりもはるかに強力だ。彼らの鉄の馬(汽車・線路)はバッファローの道を寸断してしまった。白人は「囁くスピリット」(電話)でわれわれに話しかける。

われわれは羽根の折れた鳥たちのようなものだ。わたしのハートは、体のなかで冷え切っている。両方の目も、かすんできた。わたしは年老いた。

ちなみに彼が亡くなった1932年がどんな年だったのかを『ネイティブ・タイム』(Version 4)からコピーしておきますので、続きを読むをクリックして読んでみてください。(歴史が繰り返していることがわかるかもしれません)

1,932

旭川の給与予定地をアイヌへ返還するよう天川恵三郎、荒井源次郎らが東京で運動を展開した。関東軍が日本帝国の傀儡国家として満州国を建国した。満州国の成立は天皇の「御陵威【3字ルビ・みいづ】」による神霊現象と見なされて、満州国が天皇の支配下にあることが正当化された。その満州国へ開拓農民の移住もはじまる。

アメリカのニュース週刊誌『タイム』の表紙に天皇の肖像が掲載されたために、日本帝国政府が「最新号は表紙を上にしてテーブルに置いて欲しい。天皇の肖像の上にはなにも置かないでいただきたい」と要請を出した。

メディアにおいて「非常時」という言葉が使われはじめる。「非常時」が「戦時」を意味するとはまだ人びとはリアルに感じてはいなかったようだ。

日本帝国政府が、日本の完全な公民権を樺太アイヌすべてにまで拡大したが、アイヌ以外の先住民集団には「生活様式が異なる」という理由で同権利をあたえなかった。

東京浅草の旧新町にあり、弾左衛門家の守り神でもあった白山社が今戸八幡と合祀された。

国体(天皇制)の変革と、私有財産制(資本主義)の否認とを企てる者の取り締まりのために、警視庁が、それまでの特別高等警察課を「特別高等警察部(特高)」に昇格させた。恐慌と前年の凶作の影響で、東北や北海道を中心に全国でまともに食事をとれない欠食児童が二十万人を突破し、家族心中の数も増加した。

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