小学校では縄文時代を教えていない
以下は12月22日づけ読売新聞の記事の一部である。詳細は全文をお読みいただきたい。言いたいことはたくさんあるけれど書きはじめると長くなるので、ここでは我慢する。
小6教科書、縄文以前 記述なし日本の歴史について、現行の学習指導要領では、小学6年生の社会科で初めて教えることになっている。しかし、旧石器時代や縄文時代については教科書にほとんど記述がないため事実上何も教えられていない状態で、考古学者の間で批判が高まっている。
教科書から縄文時代以前の記述が消えたのは、1989年の学習指導要領改訂がきっかけ。小6の歴史学習の最初の部分は、「農耕の始まり、古墳について調べ、大和朝廷による国土統一の様子が分かること」と規定されている。「農耕」とは弥生時代に始まる水田稲作を指しており、これに先立つ縄文時代以前の出来事は教えなくてもよいことになった。
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Comments
日本人・日本というアイデンティティーには、米が大きく関わっていると論じている人類学者がいます。
日本人=米文化 というアイデアは、単一民族国家神話ともおおいに関係してると思います。
日本の歴史と文化は、米作が始まった弥生から、との解釈(方針)。
狩猟採集文化を日本文化の源流として認めたくない人たちが永田町にはいるんでしょうかね?
Posted by: ハマンダ | Thursday, December 28, 2006 05:38 AM
「米中心主義」(米は「コメ」で「アメリカ」じゃない)からの脱却が、歴史でも農業でも食事でも、ぼくのテーマだったりして。^^; 別にいらないというのではなく、穀物のひとつとして応分の場所におさまるべきだと思うのです。
最初の日本列島人(ネイティブ・ジャパニーズ)の存在をベールの向こうに追いやろうとし続けるかぎり、いろんな意味でこの国の差別もなくならないと思う。
Posted by: Kitayama "Smiling Cloud" Kohei | Thursday, December 28, 2006 08:59 AM
歴史を、語らなくなったら、消えてしまうのでは?
文化や、言葉みたいに。
無くなってからじゃ、遅いですよね。
Posted by: 美紀子 | Saturday, December 30, 2006 07:01 PM