世界は鏡であるという教え
他人についていらつくことはなんであれわれわれを自己の理解へと導きうる。C・G・ユング
自分の周りで起こっていることやそこにいる人たちについての自分の反応や対処の仕方、感情や思うところを観察するならば、われわれは、自分の無意識にプログラミングされていることについて知る鍵を手に入れられる。「どのようにしてわたしは人々を見て、裁いているか?」「なぜひとつの固定された物の見方で見ているのか?」「なにがわたしのいらいらボタンを押しているのか?」「わたしはなぜ怒っているのか? 恐れているのか? 悲しんでいるのか?」
自分のなかでそうした反応の引き金を引くことになる外側で起きていることは、自分のほんらいの姿を映し出す鏡であるというのが、メディスン・ホイールの教えのひとつであり、ネイティブ・アメリカンの世界観とユング心理学との共通点でもある。わたしに腹を立てさせているもののことなど重要ではないと思っているのなら、いったいそうした反応はどこからもたらされるのか? 自分の内側にそれと関係づけられるものがあるからこそ、そうした反応が起きているのであり、それがないのなら反応も起こりようがないではないか。
自分の外側で起きていることが自分に反応を引き起こさせるとき、われわれは自分の内側をのぞきこみ、いったいなにが起きているのかを検証する必要がある。そしてわれわれは自己のなかに隠れている他を発見し、他のなかに隠れている自己を認識する。
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