世界でいちばん高い木

「世界でいちばん高い木」が最新ニュースになるというのは、誰かがその世界でいちばん高いとされる木の地面からてっぺんまでの高さを計測したと言うことである。
とっくの昔にそんな計測はおこなわれていたと思いますか? そうじゃないんだな。どこかの物好きが最近その樹のてっぺんまで実際に登って確かめてきたらしい。で、これがどこにあるか知っていますか? 北カリフォルニアのレッドウッド国立公園の奥深くにある「ハイパリオン」と命名されているレッドウッド(セコイア)の木だそうで、アメリカのヤフーニュース(Mon Oct 9)は「これがつい最近世界一高い木であることが確認された」と伝えている。同様の記事をasahi.com サイエンスが「115メートル、世界最高の木見つかる カリフォルニア」(Sun Oct 8)として報道しているが、比べてみると木の高さのみにこだわったアサヒの視野狭窄的記事(時事)のつまらなさが際だっている。
(しかしね、中国やシベリアの奥地にもっと背の高い木がありそうなものじゃないか。アメリカ人にとって「世界」とはアメリカのことだったりするから、ほんとうのことはわからないと、とりあえず註をいれておこう)
ヤフーニュースの記事によれば、カリフォルニア州立ハンボルドット大学の森林学の教授であるスティーブ・シレツトなる先生が自らその樹のてっぺんまでよじ登り、これまで推定されていた高さより40センチ以上高い115.2メートルあることを確認しておりてきたという。
ハイパリオン発見されるまで世界一高い木とされていたのは「ストラトスフィアの巨人」と名づけられた112.5メートルのレッドウッド(セコイア)の巨木で、こちらはハンボルドット州立公園の近くに立っている。
「てっぺんにキツツキが傷つけたあとがあるので、それがなければもう少し高かったはずだ」とスティーブ・シレツト先生はハイパリオンからおりてきたときに語ったそうだ。
セコイアの木はとにかく高くなることで知られており、レッドウッド国立公園のなかに足を踏み入れると自分が小さな人間になってしまったのではないかと錯覚してしまうほど。すでにセコイアの木の95パーセントの調査が終っていて、ハイパリオン以上の高い木はもはや発見されることはないだろうとされている。
公園当局者は、観光客が一度に押し寄せて森のデリケートなエコシステムを破壊してしまうことを危惧してハイパリオンの所在場所をあきらかにしていない。
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