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Saturday, September 02, 2006

あなたのなかの小さな人へ

「すべての人に歌がひとつ与えられている。神さまがわしらひとりひとりに歌をひとつ授けてくれるのだ。それによってわしらは自分が誰であるかを知る。わしらの歌というのは、わしらが何者なのかを教えている」
チャーリー・ナイト ユートのエルダー


ネイティブ・アメリカン 叡智の守りびと(Wisdomkeepers: Meetings with Native American Spiritual Elders.)』[S・ウォール+H・アーデン著 船木アデルみさ訳 築地書館]という本の一番最初にチャーリー・ナイトのインタヴューが出てくる。そこで彼は、自分のなかに「小さな人(Little person)」がいるという話をしきりとしている。われわれひとりひとりのなかにいるその小さな人が、そこからわれわれを導いてくださるのだと、彼は言う。自分はその小さな人から歌を授けられたのだと。

このわれわれの内側に存在するリトル・パーソンのことは、古来さまざまな言い方がされてきた。あるひとはそれを「スピリット・ガイド(スピリットの案内者)」と呼んだ。スピリット・ガイドはさまざまな姿でわたしたちの前に現れる。頭(あるいはハート)のなかで聞こえる声だったりすることもある。単にひらめきだったり、虫の知らせだったりするかもしれない。友だちや親戚や見知らぬ人の口をとおしてスピリット・ガイドが話をしてくることもある。あなただってきっと、自分が思っても見なかったようなことを友だちに向かって言っている自分に気がついた経験があるはずだ。なぜあんなことをあのときに口走ってしまったのだろうか? 

スピリット・ガイドはまた、すでにスピリットたちの暮らす世界に行ってしまわれたひとたちの知恵とスピリットからやってきていることもある。同じようにスピリット・ガイドは動物の姿となってわたしたちの人生に介入してくることもある。

ひとりで「ネイティブ・ピープルの道を歩いていく」と決心して歩きはじめたとき、われわれは自分をひとりの「戦士」として自覚し、そのための準備を自発的にはじめる。チャーリー・ナイトという山岳に暮らしてきたユート一族のエルダーが言うように、そのとき道連れとして歌がひとつ与えられるだろう。

Kokopebbleこの歌は偉大なる精霊からわれわれひとりひとりにたいしての贈り物である。いついかなるときにであれ、この歌を口にすれば、勇気と力が与えられる。しかもこの勇気と力は、単に個人のためのものではなく、時と場合によってはその歌をうたってあげる相手にも同様にもたらされ、救いの手をさしのべてくれる。その歌によってわれわれは、いのちの道を神聖なものとしてみることが出来るようになるのだ。

われわれのなかにいる小さな人がその歌を教えてくれるのだとチャーリー・ナイトはいう。自分の歌をまだ持っていないものは、内なる小さな人に歌のありかを教えてくれるように頼まなければならない。そして彼が歌を授けてくれたときには、歌と一緒に責任も与えられる。自分の歌を裏切らないように、自ら戦士として自分の人生を切り開いていくという責任である。

チャーリー・ナイトは別のところでこんなこともいっていた。「誰もが正しい道を見つけなくてはならない。誰にもその道を見せることなど出来ない。ひとりひとりが自分の力でその道を見つけなくてはならない」

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Comments

こんにちは。
毎日読ませて頂いています。

今日の話は、それこそぼくにとっての「スピリット・ガイド」でした。

ぼくはいま、自分自身が転換期にいると思っています。
すごく大きく物事が展開し始めています。
良いことも悪いことも含め様々なことがシンクロしています、、、。

そこで思うのは「生まれ変わるには痛みを伴うものだな」ということです。
そして、「必要なのは勇気だな」と。

大きな変化が恐怖を伴ってやって来たような気がしましたが、
周りの人が的確な(?)ことを言ってくれるので驚いています。
あとは、自分の内側の声をしっかりと聴くことなのでしょう。

とはいえ、その自分の内側にある「声」(=この記事にある「歌」なのでしょう)を聞き違えたりしてしまいそうになります。

「甘え」や「恐怖」、「自分への憐れみ」などがそうさせるのでしょう。
自分の「歌」に耳を澄ませること(あるいは、それを見つけようと努めること)と同時に我々は、「スピリット・ガイド」のもたらしてくれる導きにも気が付く必要があるのでしょう。

勇気が沸いてきました。
ありがとうございます。

本田

Posted by: 本田宗一郎 | Saturday, September 02, 2006 03:16 PM

>われわれひとりひとりのなかにいるその小さな人が、そこからわれわれを導いてくださるのだ

カナダ在住のヘアーインディアンの人々も、守護霊
を皆が持っていると「子どもの文化人類学」原ひろ子著
で読みました。

守護霊はその人を支配する者ではなく、対等な存在で、
アドバイスをくれたり、時にお互い駆け引きをするよう
な関係だと書いてあったと思います。

私はこの本と出会って以来、ネイティブの人々の精神
世界に関心を持ちました。
この人々の精神世界こそが地球を危機から救ってくれ
るのではないかと直感しました。

でも私はまだまだ成長途上中?で、歌は授かって
いません。(汗)

Posted by: ミント | Saturday, September 02, 2006 09:41 PM

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Tracked on Saturday, September 09, 2006 05:00 AM

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