南北アメリカ大陸先住民の代表が国連で会談
南米大陸に属するアイマラ先住民の指導者で、今年ボリビアの大統領に選出されたエヴォ・モラレス・アイマ氏が、第61回の国連総会にはじめて参加するためにニューヨークを訪れ、この9月18日月曜日に、国連の建物で北米先住民の指導者たちのグループと会談した。
この歴史的な会談に参加した北米先住民は、ホーデノショウニ、ラコタ、クリー、タイノのそれぞれの部族の代表で、ホーデノショウニからは、タドダホ・シックスネイションズ・イロコイ連合国のシド・ヒル氏、オノンダガのエルダーであるチーフ・オレン・ライオンズ氏、オグララ・スー国部族会議議長チーフ・アレックス・ホワイト・プラム氏、エミネスキン・クリー国チーフのJ・ウィルトン・リトルチャイルド氏、タイノ同盟連合地区代表のロベルト・ムカロ・ボレロ氏といった人たち。他にも人権団体の代表も参加した。
会談のかなりの部分は土地問題、資源問題、政治における伝統的先住民の活性化、環境の保護と管理に費やされたし、1493年のローマ教皇大勅書の撤回を求め、国連世界先住民族権利宣言にむけての支援も要請された。モラレスボリビア大統領は彼の属する政党が続けてきた「抵抗の500年」キャンペーンを継続することを表明したが、最終目的は「権力への抵抗」を超えたその先にある「人々が健康に生きること」にあると強調した。
会談後モラレス大統領は、北米先住民の代表たちをボリビアに招待し、このような会議は「母なる地球の擁護者としての自分の義務」であり、会談は成功だったと語った。
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