目の前にあるただひとつの道
あらゆるものがあなたのためにそこにある。あなたのたどる道はあなたの前にまっすぐ続いている。その道が見えないこともあるかもしれない。だが道はそこにある。その道がどこに続くのかあなたにはわからないこともある。しかしそれでもあなたはその道に従わなくてはならない。その道は、創造主のもとへ続く道なのだ。そしてそれが唯一の道でもある。レオン・シェナンドァ オノンダガ イロコイ国エルダー
この地球に存在するありとあらゆるものには、そこに存在するための目的があり、明確な理由がある。おそらく人間は誰もがみなひとり残らず戦士であって、戦士であるからには、その人間は心に歌を、どうしても歌われなくてはならない歌を、ひとつ持っていることになっている。もしその歌がうたわれなければ、その人の魂は永遠に休まることを知らないままになるだろう。
自分の心のなかに秘められている歌われなくてはならない歌とは、偉大なる精霊のために仕え、人々の助けになることについての歌ときめられている。その歌はいつだって人々のために歌われることになる。人生には困難なことがさまざまに待ちかまえていて、どうしてこんなことをやらされなくてはならないのかと思えることもけしてないわけではない。だがそれは自分にとって知ることが必要だったものなのである。知らなくてはならないことであり、どうしても体験しなくてはならないことだったのだ。
それを体験することで、はじめて自分は人々の力にもなれる。困難な目に陥っているからといって、それが道を外れているということでもないし、間違ったことをやらかしてしまったというわけでもない。なぜそんなことをやらされているのかというと、試練が連続するときにおいてはそれが偉大なる精霊の意志であるからだ。そんなときに心がねじ曲がらないようにするには、自分の心をいつもたくさんの祈りでみたしておかなくてはならない。ここでいう祈りとは、経典や聖典の言葉を空で言えるようにしたものではなく、自分の心から流れ出す自然な言葉による祈りである。ネイティブ・ピープルの祈りの言葉は『聖なる言の葉 ネイティブ・アメリカンに伝えられた祈りと願い』(スタン・パディラ編集、北山耕平翻訳/マーブルトロン発行/中央公論新社発売)にたくさん掲載されているので参考にされたい。
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