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Thursday, August 17, 2006

この番組はぜひ見てほしいなぁ

アメリカ先住民族の肖像 開発と環境破壊のはざまで

    前編・後編(仮)NHK BS1
    BS世界のドキュメンタリー
    9月3日(日) 後10:10〜11:00 
            後11:10〜深夜0:00

アメリカ先住民族の多くが国土の4%に満たない居留地で暮らしている。社会資本整備は遅れ先住民族は貧困や差別にあえいでいる。ここ数十年、居留地では、政府主導によるエネルギー資源の開発が進み、深刻な環境破壊や健康被害が起きている。番組は、自治体と話し合いを続ける4つの居留地からのレポートで構成される。このようにまとまった形で居留地における環境問題が映像化されたのは初めて。「我々の土地を守ることは地球を守ること。環境破壊のツケはいずれあなた方に返る」と部族長老は語る。撮影は03年5月から04年10月。昨年PBSで放送され、反響を呼んだ。

昨年、世界的に権威のある自然・環境番組フェステイバルで知られるジャクソンホールWild Film Festivalにて Best Environmental film Award /Best Festival Awardのダブル受賞。

Homeland : Four Portraits of Native Action(原題)
制作:アメリカ/2005
Homeland

*このドキュメンタリーについては過去記事「グラミー賞の最優秀ネイティブ・アメリカン・ミュージック・アルバム(Friday, February 10, 2006)」のなかで少し触れてある。そのときにはドキュメンタリーのバックグラウンドに使われた『Sacred Ground: A Tribute to Mother Earth(聖なる大地 母なる地球への贈り物)』がグラミー賞で「最優秀ネイティブ・アメリカン・ミュージック・アルバム」に選ばれたことを伝えることが目的だった。今回は、そのドキュメンタリー作品そのものがNHKの衛星放送で放映されるというニュースだ。それに「開発と環境破壊のはざまで」などというサブタイトルがつけられてしまうと、それだけで多くの人が尻込みしてしまうのではないかという懸念があって、たくさんの人がこの番組と出会えるようにするためになにかをしなければと考えた次第。

ぼく的にはせめて「ホームランド 聖なる大地を守るネイティブ・ピープルの4つの活動」とでもしてほしかったというのが正直な気持ち。上に引用したものは、インターネツトに掲載されていた衛星放送番組ガイド「BS世界のドキュメンタリー」これからの放送予定をコピーしたものだが、解説にある4つの居留地とはそれぞれ、ダムと戦う東部大西洋沿岸森林地帯の「ペノブスコット(Penobscot Indian Nation)」、鉱石会社の採掘井戸を止める闘いに挑む大平原の続くモンタナ州の「ノーザン・シャイアン(Northern Cheyenne)」、原油の掘削に苦悩するアラスカの「グウィッチン(GWICH'IN)」、昨年ウラニウムの地下からの採掘を禁止したナバホ国のニューメキシコ側の「イースタン・ナバホ(EASTERN NAVAJO)」だ。

ドキュメンタリーの批評のなかには「現代アメリカで制作された最良のドキュメンタリー」という声もあがっていた。バラエティ紙は「美しくつくられた第一級の作品」とほめている。音楽のクールさはグラミーを受賞したことからもわかるようにおりがみつきだ。「地球に生きる人にとって聖なるものとはなにか」を考えさせる情報がぎっしりつまっている。ぜひ予定に組み込んでご覧になってください。Katahdin Foundation 制作。

next HOMELAND 公式ホームページ(英語)

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