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Friday, June 30, 2006

ベア・ビュートに降りかかるさらなる試練

Bear Butte Westface

北米の平原インディアンにとって最も神聖な山のひとつとされ、また神聖な目的(静寂さのなかにおける瞑想や儀式やヴィジョン・クエストなど)でのみ使われてきたブラックヒルズのベア・ビュート山の麓に位置する現在のサウスダコタ州のスタージスという町の近くに、先の記事(参照)でお知らせした巨大娯楽酒場ばかりか、今度は火器や銃器(ピストルから自動小銃まで)の射撃場が作られることになった。これにたいしてラコタをはじめとする平原インディアン諸部族の人たちは1851年のララミー砦において締結された先住インディアン国とその民との条約——合衆国憲法第6条に基づいて先住民はブラック・マウンテン(ブラックヒルズ)地域を自由に通行できるようにこの地域は守られるときめられたもの——に違反しているとして抗議の声を再びあげている。

けたたましい音をたてる大量殺戮のための兵器をもてあそぶ場所が、手つかずの自然が残る、美しくて、かつまた神聖な場所に作られることは、神聖さと静寂さにたいするはなはなだしい冒涜であり、罰当たりなことであることは言うを待たない(そういえば「国を愛するはずの軍隊」がその国の一番神聖な山に毎日大砲を撃ち込んでいる国もあるな)。

先住インディアンの国の民は、サウスダコタ州にたいして、州に暮らす人間が、攻撃的、破壊的、醜悪な商売を、このベア・ビュート(熊の岩山)や、他の同様の場所であるたとえば「ホー・コカ」(白人が「ハーネイ・ピーク(Harney Peak)」と名づけた山で本来の呼び名は「世界の中心」を意味する場所)や、「悪魔の塔(デビルズ・タワー)」と白人たちが勝手に呼んでいる「グレイ・ホーン・ビュート(灰色の角の岩山)」などのちかくではじめることを止める手段をこうじるよう求め、広く世界の人たちにそのための合衆国政府にたいする請願書への署名を求めている。

上のベア・ビュートの写真をクリックするか「Save Bear Butte」の合衆国政府への請願書のサイトへ。請願書には、ここにかいつまんで書いたようなことが記されているので、ざっと読まれたら「Click Here to Sign Petition」で署名ページに移動してください。

next 「Save Bear Butte」合衆国政府への請願書サイト

まず常識がある人間なら、バチカンの教会の隣や、イスラエルの嘆きの壁の近くや、奈良の大仏の正面に機関銃の射撃場のようなけたたましい施設が営業されているところを誰も見たくはないし、望まないはずである。

いやはや同じような事が世界中の聖なる山では起こり続けているのだな。日ごと山腹に大砲が撃ち込まれる音を聞きながら富士山のそばに暮らす人たちの気持ちはいかばかりか。聖なる山とのつきあい方を、われわれもまた学びなおさねばならないのかもしれません。

間に合えばよいのだが。

feather追記 きたる7月4日の早朝、夜明けの儀式を皮切りに、ベア・ビュートを防御し、守護し、防衛するための国々の集会[Protect - Preserve - Defend Mato Paha Gathering of Nations]がベア・ビュートにおいて開かれる。このギャザリングを招集したのは"Black Hills Sioux Nation Treaty Council"と "Owe Aku"、そして "Intertribal Coalition to Defend Bear Butte"の三つのグループだ。"Owe Aku"は「あの道に帰ろう」という意味のラコタ語で、この組織をオーガナイズし、「ベア・ビュート防衛」というサイトを立ちあげているラコタのデブラ・ホワイト・プルームは、この集会を呼びかける6月28日付の声明をつぎのようにしめくくっている。

いろいろな意味でこれ(マト・パハ——ラコタの人たちのベア・ビュートの呼び名——を守ること)はわたしたちにとって最後まで守り抜かなくてはならないものなのです。わたしたちの聖地が彼らによって一掃されることは、わたしたちの国が消滅するに等しいのです。母なる地球と、わたしたちの聖なる土地とのつながりや絆がなければ、わたしたちはもはやラコタではあり得ません。わたしたちは平和あふれる野営地におもむき、世界の四つの方向から親戚縁者を招集し、共に頭を寄せあい、わたしたちの未来や後に続く未来の世代のために重要な決定をくだします。わたしたちはじゅうぶんな敬意を払いながらわたしたちの聖なる山におもむき、彼女を守護し、そこで癒しをいただきます。この先住民にとってきわめて重要なときに、志を同じにするものたちは、共に集い、勇気をふりおこし、わたしたちの聖なる場所とわれわれの命運を守るために共に立ちあがろうではありませんか。
——デブラ・ホワイト・プルームの声明の一節

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