神の輪鉄作戦の延期は中止ではない
[Updated on Saturday, May 13, 2006]シュンダハイ・ネットワークからのメールによれば、アメリカ国防総省が来月2日にネバダの核実験場で計画していた「神の輪鉄(わがね)」作戦——「誰がこの狂気を止めるのか」 Native Heart Monday, May 08, 2006——がほんとうに延期されたらしい。5月10日の段階で、アメリカの政府関係者は、延期は最低で3週間、6月23日以前の「作戦実施」はないと語った。そしてこれを弾みとして計画そのもの(上空3000メートル以上にも立ちのぼるキノコ雲)を中止させるためのさまざまな行動が、すでにウエスタン・ショショーニの人たちの周辺ではじまっている。
神の輪鉄を止めるための非暴力抗議行動は、作戦が延期になったとしても、中止ではないので、当初の計画通り5月28日にネバダ核実験場前のウエスタン・ショショーニの土地に設置されたピース・キャンプでおこなわれる。すでにオレゴン、ニューヨーク、メインなどから意識ある人たちの参加が表明されていると、メールは伝えてきた。
当日の参加希望者はなにを持ち、どこにくればよいのかの詳細は、シュンダハイ・ネットワークの該当ページに書かれている。
The Stop Divine Strake Coalition Calls you to Action!
*註 Shundahai Network (シュンダハイ・ネットワーク)の「シュンダハイ」とはウエスタン・ショショーニの言葉で「創造主の作られたあらゆるものとの平和と調和」を意味し、同ネットワークは自らを「核の鎖を断つために一身をささげるもの」と規定している。
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