かくして空気が売られる時代へ
アメリカ・インディアンのエルダーたちは、大地が切り売りされ、水が売り出されるようになったときから、いずれ空気が売られるようになる時代がくることを予言していた。今では水はガソリンとあまり変わらない価格でペットボトルに入ったものが売られるようになり、そしてそのことに誰も気にかけなくなっている。
十数年前に、かみさんと一緒に富士山に登ったとき、8合目の山小屋で、はじめて高山病対策として小さな酸素のスプレー缶が売られているのを目にして顔を見合わせたことがあった。きっとこれが街でも売られるような日が来るかもしれないと思ったからだ。そしてその日がきてしまった。
空気が売れるものであることに気がついて、街で空気を売りはじめるのはセブン-イレブン・ジャパンである。同社は“ケータイ酸素缶”「オーツーサプリ 頭脳カン」と「オーツーサプリ カラダカン」(各600円)を株式会社白元と共同開発して、この5月24日(水)より東京・神奈川・千葉のセブン-イレブンで発売すると昨日発表した。プレスリリース(商品写真あり)によれば「頭脳カン」はペパーミントのエッセンシャルオイルを使用し、頭がシャキッとするストロングミントの香りの酸素で、「カラダカン」はフレッシュなグレープフルーツのエッセンシャルオイルを使用し、カラダがスッキリするグレープフルーツの香りの酸素だとか。
この酸素のスプレー缶が、ペットボトルに詰められた水のように広まり、やがて街いく人や走る人たちが、フレンチ・アルプスの空気缶やロッキー・マウンテン・エア缶、南極の空気缶などのおしゃれなエア・ボトルを片手に酸素をしゅーしゅー吸っている姿を想像すると、きっとそういうふうになってしまうのだろうな。
またひとつ予言が成就して、浄化の時はさらに続く。
「Koyaanisqatsi (Life out of balance)」カテゴリの記事
- デニス・バンクス、日本への祈り 石川史江訳(2011.04.01)
- 放射能はナバホの人たちの大地と人をどう変えてしまうのか(2011.01.24)
- 誰の目にも明らかな20世紀の地球温暖化(2009.10.09)
- 原発のフル活用だなんて災いを地球規模に拡大するだけ(2009.09.29)
- それでも故郷が水の底に沈まなくてよかったと思える日は必ずくる(2009.09.23)
The comments to this entry are closed.
Comments
毎朝ラッシュ電車の酸欠とオヤジ臭で仮死状態になる私は
この酸素缶の商品説明をイメージしただけで、
不覚にも一瞬「欲しいかも!」と思ってしまいました。
あ~私もかなりやられているな。
と、気がついた瞬間でもありました。
今日は満月。
身体も心も浄化がはじまるときですね。
お風呂にアロマ・オイルを落として入りました。
これって、フレーバー付き酸素のとおんなじか・・
Posted by: Y.S.ボケ子 | Saturday, May 13, 2006 11:15 AM
遥か昔、精神文化に生きた優れた偉人達が後世のために警告として発した言葉が、こんな風に多くの人がそれと知らないところで実現していく・・・。
この調子で、空の家が落ち、青い星(もう既に太陽付近、水星の内側に見つかったらしいですが、)が降る日がくるのか・・・・な?
「気づく」ということは、それ自体、その瞬間に自分自身何かに向かって走り出しているということ、それがプラスに向かうかマイナスに向かう(この+-の発想も主観的ですが)違いこそあれ・・・・。
それを「気づかせて」ください、北山さんのブログには感謝しています。
Posted by: 瑞兆 | Tuesday, March 04, 2008 04:00 PM