モホークが再び戦争状態に
モホークの国とカナダとのあいだではかねてより土地の領有を巡る争いが続いていたが、カナダのオンタリオ州地方警察(OPP)が昨日4月20日早朝、1000人の武装警察官と、インディアンの裏切り者たちと、軍隊の援護を受けてシックス・ネーションズに侵攻を開始した(写真)ために、同ネーションズを構成する部族のひとつであるモホークが、これを戦争行為とみなし、自分たちの土地を奪回するためになんらかの行動に出るとみられ、現在緊張が高まっており、モホークの人たちは世界に注目を呼びかけている。昨日までに武器を持たないモホークの人たち100人ほどが逮捕された。
モホークの人たちの側からの最新報告は mostly water サイトへ。
http://mostlywater.org/
▼追記 Fri 7:06PM
警察による最初の攻撃の詳細を伝える「Hamilton Spectator」紙オンラインの21日付記事 "Rude awakening for young protester"
▼追記 4/24 Mon 8:37AM
モホーク・ネーションでなにが起きているかを伝えるためのブログが作られた。「Simon Raven Wiki--MohawkNationNews」同ブログによると昨日の日曜日にも再び警察による攻撃がおこなわれた模様だ。
▼追記 4/24 Mon 10:55PM
警察の攻撃の前日に出された部族議会による正式なコメントがここにあります。「この困難な状況を乗り越えるために、とにかくみんな冷静になるように」と訴えています。
▼追記 4/25 Tue 10:59PM
「カナダによる虐殺を止めよう! 土地を取りかえそうとしているシックス・ネーションに支援を」という記事がここに。カナダ政府は先住民との紛争解決の手段として銃を使うべきではないとする立場。
▼追記 5/2 Tue 08:34AM
シックス・ネーションズの連帯を訴えるページ。カナダ政府を相手に闘っているモホークをふくむシックス・ネーションズの人たちのおそらく唯一の公式サイト。「SIX NATIONS SOLIDARITY」。一日に二回ニュースがアップデートされる他、この戦いの支持者になにができるのかが書かれている。
シックス・ネーションズのリザーブ(居留地)のなかにあるラジオ局CKRZFMは24時間放送のラジオ局で、ニュースも定期的に流す。ネイティブ・ランゲージでの放送もあり、音楽的にはカントリーと、カントリーロックが中心。インターネットを使ってストリーミングでも放送もおこなっているので、関心ある人は聞いてみてください。CKRZFM-Stream
▼追記 5/3 Wed 09:59AM
4月28日にカナダのサスカトゥーンでおこなわれたシックスネーションを支持するためのピース・マーチ(平和行進)のスナップを「ここ」で見ることができます。「1492年から続くインディアン・ホロコースト」というメッセージTシャツの女性の後ろ姿に目を奪われました。
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