« “スピリチュアリティとへいわ ”トークセッション | Main | 絶望のなかで希望を見つける小話 »

Thursday, April 06, 2006

日本の大学の学食のおそまつさ

National_organic_program今朝、UCバークレー校の学生食堂が、アメリカの大学のなかで最初にオーガニック食材を用いた食事のみを学生たちに提供する学食になったという記事を読んだばかりだ。「UC Berkeley offers organic salad bar Posted Apr 5th 2006 3:03PM by Nicole Weston

ぼくは70年代後半から80年代前半にかけてアメリカ各地を雑誌の取材で周った。その行く先のほとんどがいわゆる大学町で、各地の大学の生協や学食にもかならず顔を出した。すでにその当時からアメリカの大学生の食にたいする意識はかなり高くて、「あなたとはあなたの食べているもののこと」という認識が広まりつつあって、普通の食事以外にもオーガニック・フードなどを選択できるところもかなりあった。アメリカ人がアルファルファというスプラウトの一種をサンドウィッチなどにはさんで食べるようになったころのことだ。それから20年近くを経て、ついにカリフォルニアのサンフランシスコのバークレーにあるカリフォルニア大学の学食全体がオーガニック・フードに移行したというのである。こうしたことが実現するには、一朝一夕には行かないし、それなりの歴史的な経過があるのだろうと今では思う。

その国の食にたいする意識のあり方を見るのに一番いいのは、各地の大学の食堂を見てみればいい。その国の知性のあり方を知るには、各地の大学の生協の書店を見てみればよいというのが、ぼくの経験から言えることだ。大学生がなにを選んで食べているかは、ある意味でその国の知性のレベルを如実に物語る。このスタンダードから見ると、日本の大学の学食のひどさが際だっていることは言うを待たない。ぼくはファーストフードを否定するものではないが、大学がそれを提供するようなところであってはならないと思う。人がなにを食べるかはの知性のあり方とも密接に関係しているのだ。大学生が食を大切にしない国に、ただ腹にたまればよいものを口にしている国に、いったいどんな未来があるというのだろうか? 学問を学ぶということのなかから、ほんとうに大切なもの——どのように生きるか——が決定的に抜け落ちているような気がする。日本の大学ほどぶらりと訪れてつまらないところはない、学食も、生協も、書店も、キャンパスも。

|

« “スピリチュアリティとへいわ ”トークセッション | Main | 絶望のなかで希望を見つける小話 »

Koyaanisqatsi (Life out of balance)」カテゴリの記事

Comments

いただきます。とはあなたの命をいただくということ。

こう教えてくれたのは高校の食生活部の先生でした。
入学してすぐに食生活部(学食)のオリエンテーションで学食で出される野菜やお肉がどこから届くものか?どのようにして育てられたものか?食べることがいかに大事か?美味しくて安全で心のこもった学食のメニューから教えてもらいました。
玄米ご飯はもちろん、アレルギー体質の生徒には薬膳やヘルシーメニューと生徒の声にすぐに対応、病気が食べることで半分以上は治ると教えてもらったのもこの学食でした。売店ではフェアートレードチョコレート、天然酵母パン、手作りケーキ、食べ盛りの中高生のおやつも充実。自動販売機では国産果実ジュースや豆乳。私服の学校でビョウ付き革ジャンを着たパンクボーイズが豆乳を飲んでる姿が印象的でした。あまりに居心地がよい食堂は授業中は閉められてしまうようになってしまいましたが・・もう卒業して20年近く経ちますが、あの美味しいご飯がもう一度食べたいなと思う、そんな学校が埼玉の山の中にあります。きっと今でも美味しいはずです。

Posted by: Y.Shima | Saturday, April 08, 2006 01:46 PM

Shima さん。それはJ学園のことですね? だとしたら、そこのおからケーキは大好きでよく食べました。
一年ちょっとまえ、通りがかりのついでに久しぶりに学園によって、食堂も見てきましたが、時間が遅くて食事は出来なかったものの売っているお菓子その他は自然食品のものでした。食生活部は健在のようです。

Posted by: 山竒 | Monday, April 10, 2006 10:13 PM

山竒さん 
はい。埼玉の山の中にある自由の森学園です。
あの学食の人気のおやつといえばおからケーキ!
このブログでおからケーキの話題がでるとは・・。

今思えばあの学校も山を切り開いて建てられたものなので何ともいえませんが、
私が在校中は天気がいいと授業をやめて裏の川(名栗川)に遊びに行って鮎をつかまえたり泳いだりしてました。
今ではその川もゴルフ場建設によって垂れ流される農薬で、鮎も人も泳げなくなってしまったとか??
いろいろ問題の多い学校でもありますが、ビオトープを作ったり、ログハウスを建てたり、
HP(URL貼りました)でのぞいてみるかぎり、のどかな感じは変わってないようですね。

食生活部も変わってなくてよかった!

ずいぶん前のことですが『ホピの予言』の上映会などもあったそうです。

あの学校に通ったことがここNative heartにつながったのかな?とも思います。

Posted by: Y.Shima | Wednesday, April 12, 2006 11:41 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 日本の大学の学食のおそまつさ:

« “スピリチュアリティとへいわ ”トークセッション | Main | 絶望のなかで希望を見つける小話 »