ナバホ国部族政府からの手記
先日ロンドンで児童福祉士として働いているある日本人女性の方からご丁寧なメールをいただき(忙しさにかまけて、まだ返事を出していない ^^; )、別の日本人女性がコラムを書いているサイトの存在を教えられた。そこではじめて読ませていただいたのが、ディネの国(ナバホ国)の部族政府のためにセラピストとして働いている北川のぞみさんの「ナバホ国部族政府からの手記」というコラムだ。
Webマガジン[レアリゼ]というオンライン雑誌に時々掲載されて、現在19章が最新のコラムである。アーティストであり、セラピストである北川さんがナバホの国で働き始めて2年間の記録だが、ナバホの世界についての内側からの記録としてわれわれに貴重なことを教えてくれているので、ぜひこのサイトの読者にはお読みいただきたいと思う。日本の文化とナバホの文化の不思議な類似点、豊かさと貧しさについての考察、ナバホの人たちの精神世界、風俗習慣、セラピストの目を通してみたナバホ部族社会のあり方、北川さんがナバホの人たちから学んでいることなどが、たんたんと綴られていて、とても貴重かつスピリチュアルな記録になっている。ネイティブの世界を知るということがどういう体験なのかを伝えている貴重な記録で、いずれ一冊の書物になることを期待したい。
北川のぞみさんのプロフィール(同サイトより)
北川のぞみ 北海道生まれ。91年に渡米、ニューヨーク州立大学ニューポルツ校にて女性学、アートを学ぶ。その後ニューヨーク大学でアートセラピーを学び、修士号を取得。ニューヨーク州立精神病院、カリフォルニア州立精神病院勤務などを経て、現在はナバホ国部族政府の職員としてニューメキシコ州ナバホインディアン居留地に住み、働いている。
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Comments
このように、生でいきのよい情報を提供していただけることは非常に稀なのでありがたいですね。北川さんの益々のご活躍とご発展を心よりお祈り申し上げます。
Posted by: 胡蝶 | Tuesday, April 18, 2006 04:06 PM