太陽へのささげもの
ほぼ1ヶ月ぶりに右サイドバー巻頭の「Peace」な写真を変更した。今月は「Offering」とタイトルがつけられているもので、以前にも一度紹介したことがあるけれど、そのときには解説を付けなかったので改めて紹介する。大きくして見るときには上の英文字か今月の写真をクリックしてください。写真家エドワード・S・カーティス(Curtis, Edward S., 1868-1952.)57歳のときの作品で、研究社のリーダーズ+プラスという英和辞典によれば、「オファリング」とは
「《神への》奉納, 献納, 供犠(くぎ); 奉納物, ささげ物, 供物; 《教会への》献金, 進物, 贈り物」
と記されている。
写真は、アメリカ南西部の砂漠地帯に暮らすテワ族の流れをくむサン・イルデフォンソの青年が、この地帯に特有の岩山の中腹にひとりで立ち、ひとつまみのトウモロコシの粉を「供物」として、一族の信仰の対象であるさまざまなスピリットたちに、とりわけのぼりくる太陽に向かって捧げているところの図であると、カーティス本人による説明がつけられている。
ネイティブの人たちの一日のはじめ方の基本に、可能な限り昇ってくる太陽に向かって祈りをあげることがあるわけで、その土地のスピリットと親しくなるためにも、天気の良い日には朝の陽の光を全身で受けとめることから一日をはじめてみてください。
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