ダンスがいのちとつながっている理由を探して
ネイティブ・アメリカンのダンスについて調べているうちに、なぜかダンスそのものにも興味を持つようになり、偶然手に入れた本の中でつぎのような表現を見つけた。この本の著者のアンナ・ハルプリンという人は、『癒しの技術としてのダンス(Dance As a Healing Art: Returning to Health Through Movement & Imagery )』とか『いのちにむかう動き(Moving Toward Life: 5 Decades of Transformational Dance )』といった書物をこれまでに出版していて、残念ながら日本語としてはまだ紹介されていないらしいのだが、彼女は癌やエイズ(AIDS)やその他の生命を脅かす病とされるものにダンスなどのからだの動きやイメージを使ってたちむかう方法を指導してきたこの世界の第一人者であり、サンフランシスコ・ダンサーズ・ワークショップの創設者でもあり、それよりもなによりもアメリカで最も影響力のあるダンサーとされるその世界では知らぬ人のいない同時代を生きる偉大な人物だ。彼女はこう書いている。
(ダンスを)教え続けているうちに、ひとつあきらかになったことは、なにかの動きをからだで体験することは、長いことこころの奥に埋められたままになっていた未知の感情やイメージを想起させる思いにつながっているということでした。そうした感情やイメージがからだの動きをとおして、ダンスをとおして、表現されたとき、そしてそうしたダンスが、わたしたちのいのちとつながったとき、劇的なまでの解放感をもたらし、それはわたしたちの生きる意思を変化させるのです。
「ダンスと動きとイメージで健康に還る」
Returning to Health: With Dance, Movement and Imagery
Anna Halprin (著)
ペーパーバック: サイズ(cm):
出版社: Liferhythm ; ISBN: 0940795221 ; (2002/10/07)
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