アマゾンの熱帯雨林で生き延びてきた名前のない部族
「ブラジルで名前のない部族を救う動き」という小さな囲み記事がLAタイムスの12月1日に掲載された。記事はリオデジャネイロ発でAP電が伝えたものである。
ブラジル政府の当局者によれば、現在警察があるアマゾンの地域から移住者たちや木々を伐採する製材関係者たちを閉め出そうとしているらしい。なにしろその地域には「世界で最も孤立したインディアンの部族」が暮らしているのだ。外界と隔絶したところに暮らしてきた部族であるがために、彼らのことはこれまでまったくと言っていいほど知られることがなかった。
リオデジャネイロの北西1400マイルのマトグロッソ州で、警察は120人の捜査員を導入して、これまでに27人の人間を土地の不法占拠と大量虐殺未遂の容疑で逮捕した。
「われわれはこのグループのインディアンたちが組織的に虐げられていると認めました。所有物を残したままのインディアンたちとの間で、われわれはこれまで軽々に見捨てられてきた解決策を見つけたのです」と連邦インディアン局辺地インディアン課のアーマンド・ソアレス・フィルホ課長は語った。
ブラジル政府に雇われた人類学者がその部族の痕跡を最初に発見したのが1998年。3年後の2001年には、インディアン局が命令を出して、そのあたりの41万エーカーの熱帯雨林から部外者を追放すると同時に、人類学者たちに部族との接触を許可し居留地の境界を定める手続きに入っている。
問題の部族にはもともと名前などなかったが、近くを流れる川の名前をとって「リオ・パルド族(Rio Pardo tribe)」と暫定的に呼ばれてきた。この集団については、およそ15人ほどの構成員がいて、土地の動物を狩猟し、野生の果実や野菜を採集して暮らしているらしいこと以外、まったく知られていない。
ソアレス・フィルホ課長によれば、最近になってインディアン局は部外者たちがこのインディアンの集団を追い立てて、この地区一帯が居留地に指定されないように、彼らの存在の痕跡を消しにかかっていることを発見したのだという。
課長によれば、当局はまた地元の政治家たちと、牧場主たち、製材関係者らが結託している証拠もつかんでいるらしい。こうした事実に基づいて、これまでに検察官は70以上の逮捕状を出して、これまでにインディアンが殺された形跡がないかどうかを調査している。
「われわれは該当地域のなかでGPS(汎地球測位システム)装置、チェーンソーを持ち、武装して、ふたつの爆弾まで持つ一団の男たちを発見しました」とソアレス課長は言った。「はっきりしているのは、この連中がインディアンを追い立てて皆殺しにしようとしていたことです」
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