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Monday, December 05, 2005

ジャンピング・マウスの25年

曜日の夕方、八王子からスーパーあずさに載って甲府駅、小淵沢駅を経由して八ヶ岳山麓(北杜市白州町)のおおえまさのりさんの家を訪れた。「じゃんぴんぐまうす」を巡るお話会に出席するためだ。じつはおおえさんが日本で最初に「じゃんぴんぐまうす」を自家版で出版されてからもう25年になる。ぼくが今年長尺版の「ジャンピング・マウス」(太田出版刊)を上梓したときから、おおえさんとはどうしてもお会いしておかなくてはならないと思い続けた。むろんぼくはおおえさんと初対面ではない。はじめて当時新大久保にあったC+F(別名・吉福学校/吉福伸逸氏主催の学びの場)でおおえさんと会ったのは30年近く前のことになる。おおえさんはすでに日本の精神世界ではスターであり、ぼくは駆け出しの編集者だった。それ以後もさまざまな機会に顔をあわして挨拶をしてきた。最近では富士山朝霧高原のWPPD2004の台風に洗われている会場でずぶ濡れになりながらおおえさんと手をつないで輪の一部に加わっていた。しかしぼくはおおえさんの家を訪れたことはこれまでなかった。今回は2年前に段々畑の一番上のところに家を買われて移り住んだという話を聞かされていたし、「ジャンピング・マウス」の本を出版したことの報告とこれまでのお礼もかねてうかがったのだ。

巨大な亀のような石に出迎えられて到着。青い夜の空にはいくつもの星が輝き、庭には大きなティピがたてられていて、そこかしこで焚き火が焚かれて、おいしそうな匂いが漂っていた。集まった人たちのために食事が供されるのだ。夕方のおおえ邸にはたくさんの人たちが集まっていて、家の中央でレンガ造りのペチカが勢いよく燃やされていた。なにか懐かしい同窓会のようでもあり、ジャンピング・マウスのことを語りながらこの25年間のことを総括するおおえさんとのお話は、集まってくれていた人たちにとっても満足いくものだったのではないかと思う。ぼくは近いうちにおおえさんが出版されるアボリジニーの「ドリーム・タイム」の話と、道元禅師の「春は春から春になり、夏は夏から夏になる」という「いま・ここ」についての話が印象に残った。その夜遅くまでみなと旧交を温めつつ語り合った。11時頃おおえ邸の一隅に布団を敷いていただいてそのまま眠りについた。

daynite

曜日の朝は晴れていた。6時半頃に起床した。今日はおおえ邸から15分ほど車を走らせたところにある蔵やグリーンズというコミュニティー・スクールをめざすスペースで「風をひらく」ワークショップで「耳を整えた」後に「ジャンピング・マウス」(語り 古屋和子 インディアン・フルート 野中かつみ)を「聞いて体験する」催しが行われる。おおえさんの申し入れによりフォッサマグナ地域限定のイベントとなった。このスペースは、小淵沢周辺の自然農を志す人たちの拠点であり、音楽家のポール・ウインターやビートニックの詩人のゲーリー・スナイダーも訪れている由緒ある場所である。朝食をごちそうになった後で、60人ほどの人たちと裏の林の中でしばし風をひらいた後、古屋さんとかつみさんの語りと演奏をおおえさんらと聞いた。

「ジャンピング・マウス」を「古屋+野中+北山」のユニットでおこなうのはこれが、富士山奉納、目白のゆうどに次いで3回目である。古屋さんの語りは、ジャンピング・マウスがだいぶ体に入ってきたと古屋さんがおっしゃるとおり、聞く人たちのハートを惹きつける力を増していた。みんなは吸い込まれるように話の世界に浸っているのがよくわかった。風をひらくというのは、耳のとおりをよくするためのちょっとしたメディテーションなわけで、これをした後でお話しを聞くのに実に適している。聞く人たちのハートをひとつにまとめることで、そのエネルギーを大いに高めることができるのだ。

はたせるかな話が終わってみんなでそとで盛大な焚き火を囲みつつ昼食の豚汁やチリビーンズや他にもたくさんの心づくしの由緒正しきごちそうと新米をいただいていたときには、甲斐駒ヶ岳の方から降りてきた雲のなかから雪が舞い始め、それがみるみるうちに本降りとなった。集まっていた人たちは口々にこんなに早く初雪になるなんてという声が聞かれ、スタッドレスに履き替えていない車で来ていた人たちもあわて気味。その日の午後は、メーンルームにてみなで「風をひらく+ジャンピングマウス」体験のトークシェアリングをおこなった。ホールでは薪ストーブが赤々と燃えていたが、表では雪が林の葉の落ちた木々の枝にも見る見る降り積もって、駐車した車の屋根など軽く積雪10センチを超えていた。この雪は俺たちが降らせたんだぜといっても、みんな信じたかもしれないぐらいの集まりだった。関係してくれたすべてのみなさんの見えざる力のたまものである。\(^O^)/

その夕刻、野中かつみさんの四駆で小淵沢駅まで送ってもらい、十数分送れて小淵沢駅を発車したスーパーあずさで古屋さんと甲府、八王子、そこで古屋さんと別れて、さらに町田、相模大野を経て帰宅して、丸太のような眠りについた。

一夜明けた今朝はまたものすごいサンライズで、輝くような大山や丹沢の稜線にも雪が残っていたが、午前中の太陽で融けてしまうだろう。本格的な冬の訪れを確認した二日間だった。じつはあの雪、われわれが降らしたんですと、山に向かってつぶやきたい気分である。\(^O^)/

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Comments

福島の友人からジャンピングマウスを頂き、

読みふけってしまいました

すばらしい文章ですね

是非今度お会いしたいものです

Posted by: sun and horizon | Monday, December 05, 2005 at 04:55 PM

その雪を東京に連れてくるのも北山さん、ということになるかもしれませんね。 明日は雪が降るかもしれないと天気予報で言っていましたので、、、

Posted by: 胡蝶 | Monday, December 05, 2005 at 07:39 PM

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