あるナバホのアーティストの訃報に接して
ディネ(ナバホ)の現代美術を代表するアーティストのR・C・ゴーマンが11月3日に亡くなっていたというニュースを「サンタフェより」というブログで知って軽いショックを覚えた。
じつは当ページのサイドバーの中程にアフリエイト(成果報酬型広告)で「Allposters.com」のポスターやアート作品を4点ずつ紹介している。オールポスターズ・コムはさまざまなポスターやアーティストたちのプリントされた絵や写真などの作品を幅広く世界に向けて販売している会社で、ぼくがこの会社をアフリエイトの相手に選んだのは、こちらが提供したいと思う作品だけを紹介できるような仕組みがあったからと、同時に、ワールド・カルチャー、とくにネイティブ・アメリカンに関する作品や自然についての作品がことのほかたくさん集められていて、比較的リーズナブルな値段で日本にも配送してくれるからである。1ヶ月に2度ほどサイドバーに掲載する作品を選ぶのがぼくの楽しみ(ギャラリーのオーナーにでもなった気分)でもあるのだが、そのコーナーのコンセプトは、最初が「マザー・アース」つぎが「自然界(マザー・ネーチャー)」そしてあとの2点がネイティブ・アメリカンのアーティストの作品、あるいはネイティブ・アメリカを題材にしたものにきめている。R・C・ゴーマンの作品はその独特の色づかいといい、構図といい、主にナバホの女性を描いている技法といい、きわめて目をひき、見るものの魂を奪うものであるために、これまでも何枚も紹介してきた。今回公開した4点のなかの3番目「Navajo Dawn(ナバホの夜明け)」と題されたものが彼の作品である。この作品をクリックしていただければ、同作品が拡大されたものと、他の彼の作品も会わせてご覧いただける。
「サンタフェより」によれば彼のギャラリーがニューメキシコのタオスにあるという。R・C・ゴーマン(R.C. Gorman 1931-2005)のナバホ・ギャラリーでウェブサイトもある。このサイトには彼の1970年代以降のポスター作品がすべて見れるページもあるので、この記事を読まれたのもなにかの縁だろうから、その縁を大切にして今日はぜひ一度彼の作品をしみじみとご覧になってください。
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