最初のアメリカ人たちのアート展
芸術活動は常にネイティブ・ピープルの生活の一部にしっかりと組み込まれていた。そのことをあらためて目で見て確認させてくれるような興味深いオンライン・イベントが米スミソニアン・アメリカン・インディアン博物館で今月おこなわれている。題して「ファースト・アメリカン・アート(first american art -THE CHARLES AND VALERIE DIKER COLLECTION OF AMERICAN INDIAN ART)」展。
これはニューヨーク在住でネイティブ・アメリカン・アートのコレクターであるダイカー家が長い年月をかけて収集したきわめて美しく装飾されたバスケットやボウル、クレイドル・ボート(赤ちゃんを入れて運ぶもの)などさまざまな工芸民具やモカシンやドレスなどの衣服やベルト、袋物、仮面や置物、絵画やカチーナ人形、19世紀にネイティブの人が描いたスケッチなどで構成されているイベントだ。一枚一枚作品の写真を見ていくだけでも楽しいので、寒い季節のネットサーフにはうってつけかもしれません。
写真はこのイベントに展示されているもののなかの一枚で、1870年に作られたラコタのバックスキンの女性用ドレスで、パウワウ・ダンスの際に着用されたもの。製作者の名前は残されていません。あでやかなビーズ細工がひときわ目をひく。アートが「創造作業」として生活の中に組み込まれていたことがよくわかります。これを着て軽やかにステップを踏むラコタの女性の姿が想像できませんか。
「Sharing Circle (Infos)」カテゴリの記事
- トンボから日本人とアメリカインディアンのことを考える(2010.09.03)
- ジャンピング・マウスの物語の全文を新しい年のはじめに公開することについての弁(2010.01.01)
- ヴィレッジヴァンガード 下北沢店にあるそうです(2009.12.30)
- メリー・クリスマスの部族ごとの言い方
(How to Say Merry Christmas!)(2009.12.24) - 縄文トランスのなかでネオネイティブは目を醒ますか 27日 ラビラビ+北山耕平(2009.12.16)
The comments to this entry are closed.
Comments
私はVocabularyの中にあるMan's Summer Coatに目を奪われました。昔は「欲しい」という個人的な所有欲がありましたが、この文化を守っていくことにどのように貢献するのが一番よいのか、という観点をもつことが大切だと最近やっと解るようになりました。PCに向かう時にはいつも聴いている、北山さんお勧めのWalelaの音楽のおかげかも?私のお気に入りはLive in Concertです。
Posted by: 胡蝶 | Tuesday, December 20, 2005 05:08 PM