縄文から蝦夷までのタイムトリップ
秋田県埋蔵文化センターが主催する「地蔵岱(じぞうたい)遺跡見学会と学習会」というのが開催されます。平安時代後期のものとみられる「防御性集落」と学問的に呼ばれるものがあったところで、わかりやすくいうと本州島東北部の先住民たちが外敵から自らを守る目的を持って立てこもった拠点のひとつの村のこと。集落跡は広さが東西約130メートル、南北約80メートルで、幅4メートル、深さ3メートルほどの堀で囲まれているらしい。秋田内陸縦貫鉄道の阿仁前田という駅だから、そこはほとんどマタギの人たちの国に近い山深い紅葉の秋田県で、しかも明後日だし、その日は他の用事があるのでとても参加できる状態じゃないのですが、遺跡自体がいずれダムに沈んでしまうわけでもあり、もうそこに入る機会もないと思われるので、じつに興味深い学習会として紹介しておきます。もしお近くの方で時間がある人は参加してその模様をお教えしていただければこの上なき幸せなのですがね。無理だろうなぁ。以下転載。
地蔵岱(じぞうたい)遺跡見学会と学習会
地蔵岱遺跡は、森吉山ダム建設予定地内にある縄文時代から中世にかけての遺跡です。今回は、今年5月より行われてきた発掘調査の成果を現地にて公開します。
また、見学会に合わせて埋蔵文化財学習会『小又川の一万年-特別編-』も開催します。ぜひご参加ください。
日 時:11月3日(木・祝)9:30〜16:30
場 所:コンベンション・ホール『四季美館』 (北秋田市阿仁前田字大道上3-1)
地蔵岱遺跡現地 (北秋田市森吉字地蔵岱74ほか)
※現地へは一般車両は進入できません。見学用バスが『四季美館』から出ますので、参加希望者は時間までに四季美館に集合してください。
行き方:国道105号線を鷹巣方面に向かうと、太平湖や森吉山に向かう「クマゲラエコーライン」との交差点に出ます。この交差点に四季美館があります。緑色の屋根の1階建ての建物です。
■内容■
◎地蔵岱遺跡見学会 ※雨天決行。
第1便:10:00発
第2便:13:00発
第3便:15:00発
※出発10分前には四季美館駐車場へお越しください。
◎埋蔵文化財学習会 『小又川の一万年 -特別編-』
時 間:10:30〜(午前の部)、13:30〜(午後の部)
午前・午後ともに内容は同じです。
テーマ:「蝦夷社会から中世へ」
講 師:高橋学・払田柵跡調査事務所
【午前の部】 10時30分〜11時50分
【午後の部】 13時30分〜14時50分 午前・午後
問い合わせ:秋田県埋蔵文化財センター北調査課
イベントをつたえる同センターのサイトはここ
(電話:0186-62-9298 FAX:0187-63-0365)
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