ニワトリに安らかな最期をという訴え
「食肉処理方法で米農務省を提訴」という東京新聞(11月22日)の記事
【ワシントン=松川貴】米動物愛護協会は二十一日、全米で行われているニワトリなど家禽(かきん)類の食肉処理方法は食中毒を起こす可能性があるとして、米農務省に改善を求める訴訟をサンフランシスコ連邦地裁に起こしたと発表した。二十四日の感謝祭には、四千五百万羽の七面鳥が食卓に上る。訴状によると、米国では生きた家禽類を金属のかぎに逆さにつるし、通電したプールに漬けてまひさせ、それを機械で処理している。このため家禽類がプールにたまった排せつ物を吸い込み、肉がバクテリアに汚染される可能性が高いという。
また、現在の方法では家禽類の神経がまひするだけで、意識が残っていると指摘。処理する前に無意識の状態にすべきだとして、牛や豚などの家畜について一九五八年に定めた無痛食肉処理方法を、家禽類にも適用するよう求めている。
今回の訴訟に対し、農務省報道官はコメントは拒否し、「訴状にある処理方法はこの業界では一般的だ」と述べた。
この記事を読んで、スーパーマーケットで売られている、誰が殺したのかもわからない、誰が血を洗ったのかもわからない、それがもともとは生きていたものだとわざとわからないようにラップしてあるご清潔な肉には、もはや力などと言うものは残されてはいないのだ、とつぶやいた故ローリング・サンダーの言葉を思い出しました。
米国動物愛護協会のサイトでは、とても正視できないような「モノとして扱われているニワトリたちの映像」が公開されています。中央の「Past Due Protections」の記事の「more」で写真が、また七面鳥の写真の下のところにある「Video: See how chickens are hung out to dry at slaughterhouses.(処理場のなかで殺されたニワトリたちがどのようにかわかされているかをご覧ください)」という部分をクリックで動画が見れます。要 RealPlayer。
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