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Tuesday, November 29, 2005

絶え間のない変化のなかにいる自分

「天地創造は今も続いている。」
ラコタのことわざ

今回は『月に映すあなたの一日——ネイティブ・アメリカンの364のことわざ』(発行 マーブルトロン|発売 中央公論新社)から選んだ。同じラコタのメディスンマンだった故レイム・ディアーは同じことを「ワカン・タンカによる創造はけっして休むことはない」と表現した。ぼくは「クリエーション(CREATION)」にたいして「天地創造」という言葉をあてている。

古代ヤマトの言葉に「国生み」という言葉があるが、これが唯一わたしたちにとっての「天地創造」に近いものかもしれない。天地創造は、そして国生みの主語となるものは、いったいなにか? 「創造主」「造物主」という言葉は、ヤマト言葉を使う文化のなかにはなかったものだろう。神道では「造化三神」という存在があるとされるし、三つをあわせて産霊神(むすびのかみ)と理解した先達もいた。世界を創られた三柱の主の神。あるいはひとつの偉大なる神の三つの働きといおうか。

ネイティブ・アメリカンのラコタの人たちにとっての造物主・創造主はワカン・タンカと呼ばれる。「ワカン」とはたくさんの意味があるが、しいてあげるなら「簡単には理解できないもの」あるいは「概念」のことである。「タンカ」は「とてつもなく偉大ななにか」を指す。つまり「ワカン・タンカ」とは「とてつもなく偉大でおよそ理解を超えたもの」「偉大な謎」「すべてを創られた存在」を意味する。

平原インディアンの世界観であり、「ジャンピング・マウスの物語」が伝えているメディスン・ホイールというものの見方と考え方は、そのまま「変化」そのものを教えていると言っていい。この意味ではそれは古代東アジアのシャーマニズムからスピンオフした「易経(イーチン)」とも相通ずるものである。「易経」はまたの名を「変化の書」という。それはただ単に占いの経典ではなく、メディスン・ホイールとして世界の見方を教えているのだ。

こうした古代のシャーマンたちの教えによれば、創られて世界にあるものはなんであれいずれ壊れてその形を失い、新しく生まれてくるもののために使われるという。それはまた、地球にあるものはすべてがことごとく絶えざる変化のなかにあり、偉大なる精霊によってはじめられた法則や原理に則って動いていると言うことでもある。われわれ人間にはおのずから変化についていく能力が備わっているし、あらかじめ変化を読む能力も授けられている。想像する力もイメージを与える力も使える。信念を改めることも、態度や癖や習慣を変えることも、期待の方向を変えることもできる。そのためにはわれわれは自分のことを知り、変化に逆らわずにそれに自然に——調和のうちに——ついていくために自分の内側をどのように働かせればよいのかを知る必要があるだろう。

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Comments

寒くなりましたが美容と健康のために、出勤前にウォーキングをしています。
まだ朝が明ける前、東の空が色づいて世の中に影が生まれ、姿をあらわしてゆく・・・刻々と変わる景色に創造ということを思っていました。
最近、短歌をしているので(タンカつながりですね(笑))万葉集、古今新古今と読んでいて(授業はさぼってばっかりだったので一苦労です)、万葉のこころのおおらかさ、花鳥風月はじめ自然への純粋なおどろきが詠まれていて、ほんとに日本は美しい島だったのだなと感じました。
なのに自然の美しさが今や朝や夕のほんの一瞬に追いやられていっているような気もしてきて、とても悲しい気分にもなっていたのです・・・。
終焉ということばが浮かぶなか、この記事を読んで希望をいただきました。
終焉ということが、また違う色合いをもって今は感じられます。

Posted by: さよ | Thursday, December 01, 2005 at 05:42 PM

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