地球的視野で考えよう
この上の地図↑をクリックすると google maps のページが立ちあがる(はずだ)。試す前に、これを読んでおいてね。開くのはサテライト(衛星)からの写真だが、紺碧の海のまんなかに大小ふたつの島が見えていると思う。写真の左上の「+」「−」のところでズームしたりひいたりできる。「+」をクリックしてすこしズームインして見ると、左側の大きな島には結構な山があり大きな渓谷を川が北に向かって流れていることがわかる。つぎにこれをややひいて全体を見てみるとわかる(ひきすぎると島が見えなくなるから注意)けれど、ここはベーリング海峡なの。60キロぐらいしか離れていない海峡のまんなかに浮かんでいるふたつのちっちゃな島。
左:ロシア領ラトマノフ島(ビッグダイオミード島)
右:アメリカ領リトルダイオミード島
つまり、左がシベリアで右がアラスカなわけ。氷河期になるとここがつながって陸橋ができて、人や物や動物や情報が往き来したというのも、わからなくはない話だけれど、人類がベーリング海を渡って北米大陸に入ってインディアンの先祖になったというのは、「北アメリカ大陸がもともとは空っぽで人なんて暮らしていない手つかずのままの茫漠(ぼうばく)たる大地」だったと信じたがる人たちによって作り出された根も葉もないトンデモ理論だと、ネイティブ・アメリカンの人たちのなかには主張する人が多いことも知っておきたい。彼らのなかには「われわれはこちら側からあちらにわたっていったのだ」と言う人だっている。
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Comments
『「北アメリカ大陸がもともとは空っぽで人なんて暮らしていない手つかずのままの茫漠(ぼうばく)たる大地」だったと信じたがる人たちによって作り出された根も葉もないトンデモ理論だ』
激しく同感!!
学問はみなそうですが、何のための理論か、なんのためにそれを学んでいるのか、ひとりひとりがいつも知っていなければいけませんね。
Posted by: 山竒 | Friday, November 04, 2005 12:56 AM