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Friday, November 18, 2005

アメリカ・インディアンのことわざの本のあとがき

そこでわれわれが出会えますように 北山耕平

「世界のあらゆる人種は、大平原に咲きほこる色とりどりの花のようなものだ」あるアメリカ・インディアンの長老にいわれたことがあります。「なかには黒い花だってある。そしてそこに咲く花はひとつ残らずどれも美しいのだ」と。地球に生きる人たちの文化は、聞くことと見ることと覚えることと分けあうことでとぎれることなく長い間伝えられてきました。二十代後半の時にアメリカ・インディアンの世界に足を踏み入れ、何事にもほどほどとバランスを求める色とりどりの文化を観察するなか、わたしはそこで自分が学ぶことは、自分の生まれ育った土地において多くの人たちと分けあうことで役に立つに違いないと確信したのです。あれからすでに三十年近くが経とうとしています。言葉に精神を注ぎ込むことを技として大切にするアメリカ・インディアンの目には見えにくい文化を日本の次の世代に伝えるという自分が歩いてきた道も、ことわざという形で彼らの伝統的なの教えを伝える本を作れたことで、ようやくひとつの峠にたどりついたと言えるでしょう。真実を明確に伝える方法としてのことわざの役割が広く再認識されてくれるとよいのですが。ネイティブ・アメリカンの言葉については、翻訳するものの精神性が常に問われます。自分はこの言葉を翻訳できるだけのスピリットを内側に育てているだろうか? それだけの準備がおまえにはあるのか? 常にそうした声が心の奥からわきあがってきます。できるだけ正直にそれぞれの言葉の意味するところが伝わるような日本語になることを願いつつ、ひとつひとつの言葉を日本語にしました。これらの言葉があなたに歩くべき道を指し示し、より大きなヴィジョンと理解のなかでわれわれが出会えることを祈ります。

kotowazabookcovers月に映すあなたの一日
—ネイティブ・アメリカンの364のことわざが示す今日を生きる指針

北山 耕平 (編纂と翻訳)

新書: サイズ(cm): 17
出版社: マーブルトロン
ISBN: 4123901069

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Abstract of My Books」カテゴリの記事

Comments

旅に出るとき空港の本やで、隠れるように
1冊あるのを見つけ、おともにしました(笑)

やさしくもあり、時として厳しい言葉を
開くこともあったけれど、良い旅仲間でした。

偶然、そのたびでは白い子イルカに
海の中で遭遇しました。アルビノなのか成長
すれば普通になると言う地元の人の話しです。

黒い花だってあれば、白いイルカだっている。
やはり美しいです。

Posted by: 信珠 | Sunday, November 20, 2005 at 08:22 AM

この本とバッタリ出合うような感触で、本日購入しました。いつも行くカフェがこの本を置いてくれていました。少し前に「一日一訓、おじいさんのお話」という本を購入したのですが、コンセプトが同じです。いつもいっしょにいたいと思うような本って素敵です。特にネイティヴアメリカンの文化には心を包み込まれるようなものを感じます。よろしかったらこのメールにコメントくださいませ。

Posted by: マーリー | Monday, November 21, 2005 at 09:58 PM

「旅の友」にしろ「いつもいっしょにいたいと思う本」にしろ、この本を作っているときにぼくが感じていたことがそのまま伝わっていることがうれしいです。ネイティブ・アメリカンのことわざや格言のひとつひとつが頭からハートにたどり着けるとよいと思いますね。言葉がハートにたどり着いたら、この本の役目は終わることになります。それまではできればいっしょに旅を続けてください。

May the Earth always speak to your spirit.

Posted by: Kitayama "Smiling Cloud" Kohei | Tuesday, November 22, 2005 at 10:24 AM

コメントいただけてうれしいです。
今日、六義園に行ってきました。木の織り成す素晴らしい陰影、デザイン、人間はやっぱり自然に習うべきだと感じました。東京の小さな森。友人の誘いで夜のライトアップを観に行きましたが、ライトアップなんて人工的と言うのではなく、そこにある美しさを愛でようとする。これは現代人的な考え方なのかもしれません。でも、それでも自然が素晴らしいと感じさせるものであればよしと思いました。和紙などをかぶせて非常に控えめですが、素晴らしいライトアップでした。薪能やたいまつのあかりで昔の人もそんなことをしたかもしれません。自然を愛でる。これは日本人の、もともとにもあるもの。そして、自分が大きな中で生かされているというようなインディアンの考え方は、とてもシンプルで本質的に『人間として大事なこと』なのだと感じます。

Posted by: マーリー | Wednesday, November 23, 2005 at 09:01 PM

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