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Sunday, October 02, 2005

ストーリーテリングはテレビよりずっとおもしろい

ひさしぶりにサイドバー冒頭の「 Peace 」な写真を取り替えた。今回はアパッチ一族の人たちが「物語を交換しているの図」だ。写真が小さくてよく見えないかもしれないが、写真をクリックすると大きくなるし、その大きな写真の左下にある「Higher resolution JPEG version」をクリックすると、より解像度の高い鮮明な写真で見ることができる。エドワード・S・カーティスによって1903年に公開された写真で、そこには「アパッチの人たちに特有のストーリーテリング・グループ。彼らはしばしばこのように座り込んで昔や今の話を交換しあう」というコメントが付されていた。拡大写真を検証してみると、右側の大きな石の下に座って頭に帽子をかぶっているのがストーリーテラーである。彼のすぐ近くに腰をおろして話に耳を傾けている3人の男性は毛布で身を包んでいる。おそらくかなり寒くなった季節と思われる。ネイティブの人たちは伝統的に夏の間はストーリーテリングをしない。それは最初の霜が降りてから、春の雪解けまでのあいだの一族の楽しみなのだ。左側には馬にまたがつたまま思わず話に引き込まれて身を乗り出しているふたりの男性がいる。ストーリーテリングが彼らにとつては現代人のテレビのようなものであり、そのまま一族のことを学ぶための学校のようなものだということがわかる写真である。アパッチ一族の歴史は、文字にされることもなく、きっとこのようにして数千年間語り継がれてきたのだな。テレビが低俗なエンタに明け暮れている今こそ、みんながついつい引き込まれてしまうような語り継ぐ一族の壮大な歴史ストーリーテリングの復活を望みたいものであります。

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