すべてのつながるものたちのための放送局
ある人から「ネイティブ・アメリカン・ミュージック専門の放送局 NativeRadio -- Your Portal to Beauty and Mystery 」(Saturday, October 08, Native Heart)のサーバーが落ちているようだと教えていただいた。そればかりか「Four Directions Relief Project(四つの方角からの救済計画——コミュニティー・サポート・アクション)」(Monday, October 10, Native Heart)も落ちている。つながるべきところがつながらないと、なにかあつたのではと不安になる。インターネット時代の不安というのは「便りがないこと」にはじまるのかもしれないな。じつはぼくは「ネイティブラジオ」は時々聞くぐらいだ。あまりよい聴取者ではない。もちろんネイティブ・アメリカン・ミュージックが嫌いというわけではない。嫌いなら紹介なんてしない。ではなぜか? ほかに聞いているインターネットのラジオ局があるからなんだな。ぼくがふだん聞いているのは LIVE 365.COM のたくさんあるラジオ局のなかでじっくりと聞き比べて選んだ「K-BEAR Radio Free Native America」というワイオミングのシャイアンというところから FM 32kps MP3 で送信されているラジオ放送で、たまに曲が途中で切れたりすることがあるけれど、ここが気に入っている理由の第一は、ネイティブ・アメリカンの個人放送局であり、ネイティブ・アメリカン・ミュージックもそれなりに流れるけれど、同時に60年代、70年代の古典的な——ディランとか、デッドとか、バーズ、クリーム、ジミ・ヘンドリックス、ジョン・レノン、オールマン・ブラザーズ・バンド、ディープ・パープルなどの——耳の底に焼きついているにもかかわらず最近ではとんとラジオでは耳にしないロック・アーティストたちの「ぼくたちの時代」の音楽も流れるし、伝統的な音楽に混ざって北米大陸にあるインディアン・カントリーのヘッドライン・ニュースや、パウワウの案内なども幅広く流してくれるからだ。もちろんネイティブ・アメリカンのミュージシャンのメッセージたっぷりのもの——フロイド・ウエスターマンの「カスターは汝が罪を背負って死せり」とか、ラッセル・ミーンズのあじるようなAIM的トーク・ロックまで——もちゃんとかけてくれる。なんというかなセージとスイートグラスの煙が今にも漂ってきそうな感じの放送局なのさ。DJはウォルフというエア・ネームのシャイアンの男性で、音質はそんなに良くはないのだが、長く聞いていてもちっとも飽きが来ないし、ネイティブのアーティストの最新チューンなんかはきっちりおさえていてそつがない。今だったら、ワレラが唄うチェロキー語のアメージング・グレースなんか、日に2、3回はかかるんじゃないかな。 LIVE 365.COM は、コマーシャルが入るのを我慢すれば無料で聞けるし、年間聴取料を払うとコマーシャルがまったく入らなくなる。ぼくはコマーシャル入りのをただで聞いている。他のラジオ局がつまらなく感じたら、ぜひここにどうぞ。
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