本日はネイティブ・アメリカン・デーなり
今日(10月10日、10月の第2月曜日)は日本では体育の日ですが、アメリカではコロンブス・デーという休日です。近年、中南米ではこの「コロンブスの日」を祝うことに抗議する動きが高まっています。この日を「先住民族の抵抗の象徴の日」にしようという声も聞かれます。先住民族の団体はコロンブス・デーの祝賀会にこぞって反対し「ヨーロッパ人の出現は先住民族の伝統と土地を守るための戦いの始まりのしるし」だったと主張しています。アメリカ国内でも、無邪気にコロンブスの到着を祝うだけのお祭り気分は薄れつつあるようです。いまだに「コロンブス・デー」と普通は呼ばれていますが、インディアン・カントリーのひとつで、かつて「偉大なスーの国(グレイト・スー・ネーション)」の一部でもあったサウス・ダコタ(ダコタという言葉はスーの言葉で盟友を意味する。つまり「友だち」)では、ネイティブ・アメリカン・デーと呼ばれています。サウス・ダコタ州がこの日を「アメリカ先住民の日」と呼ぶようにしたのは1990年、沈む太陽を追いかけて船出したコロンブスがたまたまバハマ諸島のサンサルバドル島に姿をあらわしてから498年後のことでした。
「Native Time (Herstory)」カテゴリの記事
- 1000年前の東北でなにが起きていたのか?(2011.04.26)
- 1,947 Ninteen Forty Seven 昭和22年 分かれ目の年(2010.08.31)
- タブリタとはネイティブ・アメリカンに起源を持つティアラ(頭髪の飾り物)のこと(2010.01.25)
- 歴史の流れを変えた40年前の小さくて大きな出来事について(2009.11.21)
- 見ていると懐かしさもこみあげてくるファーストネーションズの人たちのドキュメンタリー(2009.11.16)
The comments to this entry are closed.
Comments
こんにちは、はじめまして。
ブログの検索からこちらにたどりつきました。
10年ほど前にアメリカをキャンピングカーもどきに仕立てた車で大陸一周しました。
当時、サンタ・フェに友人がいて、彼は主にミュージアムの展示のデザインを手がけていました。
その友人がとてもネイティブ・アメリカンに詳しくて、いくつか行ってみるといいと言われたネイティブ・アメリカンの遺跡やセドナなどに立ち寄りました。
それ以来、なぜか心にネイティブ・アメリカンのことがひっかかっていて、自分なりに本を読んだりしましたが…あまりにも奥が深すぎて、まだまだ知りたいこといっぱいです。
こちらのブログをみつけさせていただいてとても感激しています。
また遊びに伺いますね。
よろしくお願い致します。
Posted by: アミ。 | Monday, October 10, 2005 01:46 PM